2015年09月06日

【今週の風考計】9.6

オセロのように△が▼へ1日にして変わる。新聞紙面の「証券」欄である。東証1部上場1900社は、のきなみ株の乱高下に振り回される。世界市場の混乱を収拾するため開かれたG20会議も、中国の株価バブルと経済減速、さらに米国の利上げに対して、具体的な対応が出せないまま閉会した。米国と中国がばらまいた800兆円を超す投資マネーが世界中に氾濫し、そのマネーが引き上げられる時、新興国ブラジルや南アフリカなどの経済停滞は一段と加速する。世界同時株安どころか、世界経済崩壊へとつながる危機が来る。この間、安倍政権は「アベノミクス」を謳い、大企業は円安・株高を背景に、昨年300兆円という過去最高の内部留保を積み上げた。為替差益や株の高騰で得た利益も重なる。法人税減税も利いている。しかし、世界経済全体の先行き不透明感が加速し、「アベノミクス」の楽観的な見通しは狂い始めている。これも日銀の金融緩和に依存し、内需や雇用の拡大を軽視してきたツケだ。いまや格差は全世代に広がり、まして高齢者の貧困は深刻だ。「老後破産」の恐怖にさらされる。まさに「アベノミクス症候群」が、国民の生活を蝕んでいる。(2015/9/6)
posted by JCJ at 10:09 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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