2015年10月25日

【今週の風考計】10.25

運転手のいないリニア新幹線が、東京─名古屋間286キロを、超電導磁気による浮上走行・時速500キロの猛スピードで駆け抜ける。その9割近くは、地下深度30〜1400メートルのトンネル。乗客は真っ暗な中を、気圧変動にさらされ、耳がおかしくなったまま40分。まさに“悪夢の超特急”でしかない。23日、同名の書籍で本年度JCJ賞を受賞した樫田秀樹氏が、着工目前となったリニア中央新幹線の、計り知れぬ自然・生活環境破壊の危険性について、JCJ出版部会の講演で明らかにした。トンネル掘削による周辺の河川や沢での水枯れ、静岡県の大井川は毎秒2トン減水する。膨大な掘削残土の処理は、南アルプスの長野県大鹿村では1日1700台のダンプカーが村を通り抜け、12年も続く。ダンプの騒音や土埃による健康への影響が心配だ。リニア走行で発生する強力な抵周電磁波が要因の健康障害も危惧される。岐阜県東濃地区にはウラン鉱床が集中する。これを掘削すれば肺がんに結びつくラドンガスが発生する。活断層破砕による地震発生、絶滅危惧種の野鳥や植物の消失、自然破壊は極まりない。JR東海は住民の疑問や声に耳を傾けず、「そこのけ、そこのけリニアが通る」と強引だ。<ストップ!リニア>の運動を広げよう。(2015/10/25)
posted by JCJ at 10:25 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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