2015年11月15日

【今週の風考計】11.15

「九段線」ってなんだ? 中国が南シナ海全域の領有権を主張するため、1953年から地図上に引いた9つの断続線である。周近平国家主席は「南シナ海諸島は古来より中国の領土だ」とするが、国際法上からも根拠がなく、一方的な中国の実効支配に反発が募る。しかも中国は南沙諸島周辺の岩礁を埋め立て、人工島を造成している。満潮時に水没する岩礁を埋め立てても、周囲は領海とはみなされない。APEC首脳会議が18〜19日、フィリピン・マニラで開かれる。米中日3国首脳の他、南シナ海の管轄海域を巡って中国と対立するフィリピン、ベトナムも注視している。とりわけフィリピンはオランダ・ハーグの仲裁裁判所に提訴し、その口頭弁論が24〜30日に開かれる。さらに22日からは、東アジアサミットが、排他的経済水域に関連して中国と対立するマレーシアで行われる。ここでも議論になるのは避けられない。インドネシアも国際司法機関に訴える姿勢を示した。米国に追随する安倍政権は、南シナ海への自衛隊派兵の可能性まで示唆。13年前、中国と東南アジア諸国連合が採択した平和解決への「南シナ海行動宣言」を尊重し、武力行使など絶対にしてはならない。(2015/11/15)
posted by JCJ at 08:01 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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