2016年04月17日

【今週の風考計】4.17─アベコベの「地震非常災害対策」

<熊本連続地震>の恐ろしさは、どこの活断層が動くか予測できないため、後からマグニチュードの大きい「本震」が襲ってくることにある。内陸が震源となる活断層地震は、居住地域や原発立地など、その直下で起きてもおかしくない。起きれば被害は深刻な事態になる。加えて震源域が、阿蘇地方や大分地方にまで広がっている。延長すれば、愛媛の伊方原発がある四国から紀伊半島へ続く中央構造線断層帯につながる。もう「対岸の火災」視などしてはいられない。今から37年前、金子史朗『活断層―地震の謎をさぐる』(講談社現代新書) の刊行に際し、まだ聞きなれない「活断層」というテーマを、いかに解りやすく執筆してもらうか、写真や図解、活断層マップなどをいれ、苦労したことを思い出す。今は研究も進んで、日本全国各地に活断層は2千以上あり、個別の調査や連動する確率などについても発表されている。だが政府は、地震域が拡大しても「川内原発を停止させる必要はない」という。万が一事故が起きたら、今でも新幹線や高速道路が不通になっているのに、どこに避難するのか。あまつさえ災害支援に向け米軍へ協力要請をしてみたり、憲法を変えて「緊急事態条項を創設するのは大切な課題」と述べたり、どこに目を向けているのか。やることがアベコベじゃないか。(2016/4/17)
posted by JCJ at 11:11 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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