2016年05月15日

【今週の風考計】5.15─「オホーツク幻想」を聴きながら

★<今こそ、宮沢賢治>─生誕120年になる今年、奇しくも電子音楽「イーハトーブ交響曲」や「オホーツク幻想」などの作品がある作曲家・冨田勲さんが5月5日、亡くなった。行年84。★雑誌「サライ」6月号に、冨田さんの最期の文章になるだろうが、「少年のころ憧れ続けた、賢治と理想郷・イーハトーブを音楽で伝えたい」と題し、一文を寄せている。「賢治自身も、どこか遠い異次元の世界から登場し、この世の人々の幸せを願い、いくつもの愛される作品を残して、やがて最愛の妹トシの待つ世界へ帰っていった。私にはそんなふうにも思えるのです」と。★思えば私も中学生のころ、教室で先生が朗誦してくれた「あめゆじゅとてちてけんじゃ」の言い回しが忘れられない。宮沢賢治が妹トシの願いを、前向きに受け止めて「永訣の朝」に結晶化させた詩のなかに出てくる。また高校生の頃、必至になって演出した「よだかの星」の舞台も忘れられない。思い出は尽きない。★そして、この3月リリースされた冨田勲「オホーツク幻想」(COGQ-89)に収録の「銀河鉄道の夜」に聴き入っている。電子音楽を作り始めた最初期1972年の作品、<こどものための交響詩>と謳うメドレーがいい。(2016/5/15)
posted by JCJ at 10:19 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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