その結節点になったのが5月3日、大阪市北区の扇町公園で開かれた「憲法こわすな! 戦争法を廃止へ! 5・3おおさか総がかり集会」だった。この日までに大阪で集まった署名は150万人分。全国の1割以上を占めた。
集会では、大阪弁護士会の山口健一会長が「安保法制は立憲主義、民主主義、平和主義に反する。廃止するのは我々の使命であり、義務だ。恒久平和、立憲主義を取り戻すため頑張ろう」とエールを送ったのをはじめ、政党では民進党、共産党、社民党、生活の党、各界からはシールズ関西の大学生、安保法制に反対するママの会、高校1年生と3年生、学者の会、宗教者9条の会ネットワークらが「おかしいことをおかしいと言う権利がある」などと、それぞれの立場から力強く訴えた。
参院1人区では野党統一候補が相次ぎ決まっているが、大阪は4人区。社民党の元衆院議員服部良一さんは「自公お維で4議席を独占しようとしているが、独占させたらどないすんねん。民進、共産の2議席をなんとしても確保し、立憲主義を取り戻そう」と呼びかけ、大阪でも野党共闘の前進ぶりをうかがわせた。
会場を埋めた約2万人もそれぞれの訴えに、黄色地に濃紺で書かれた「戦争法廃止!」のプラカードを一斉に掲げて呼応し、終了後3コースに別れてパレードした。
京都でもこの日、円山音楽堂で3千人を集めて憲法集会が開かれた。JCJ代表委員の隅井孝雄さんも壇上から、報道の自由の重要性を訴えた。
(関西支部)