2016年08月29日

共感よぶ女子中学生の発言――香川・戦争体験を語り継ぐ集い=刎田鉱造

 高松市で開いた第37回「8・15戦争体験を語りつぐ集い」で13歳の中学生・鳥居さくらさんの発言が参加者を励まし、共感を呼んだ。  「高齢化のなかで戦争体験者から直接聞くことは難しくなっています。文字や画像で訴えていくことは必要です。でも私がそうだったように体温を感じながら身近な人の話を聞くことがなによりも大事と思います。平和が永遠に続くようにこれからは私たち若い世代が戦争について積極的に学んで私たちの声で戦争の本当の姿を伝えていかなくてはならないと思います」
 集い実行委員会は小中高校生を対象に5日間の「夏休み中自由研究」に取り組んできた。高松空襲や原爆、戦争を知ることを目的にした平和学習だ。こ今年は幼、小、中、高の36人が参加した。

 「私が生きてきた13年は、平和な日本でした。戦争がなかったからです。終戦の日が近づくと戦争の記事や放送を目にします。また高松空襲については身近な人から話を伺ったことがあります。話を聞いて気がついたことがあります。それは戦争によって奪われた、一つひとつの命の重さはどれも同じだということです」(鳥居さん)
 ことしの集いでは大学の軍事研究、地元メディアの選挙報道、主権者教育、沖縄のたたかいなど短い報告を受けてフリートークを行った。まとめは蓮井誠一郎茨城大教授の話。
 蓮井教授は家庭内に大手をふって入ってくる「テレビやネットゲームで武器をリアルに使用する殺戮場面が暴力を育てることになる」と体験もまじえて指摘、未来の子どもが平和に暮らすために文化の暴力をなくそうと訴えた。
(香川支部)


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posted by JCJ at 02:00 | TrackBack(0) | 中国・四国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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