ディレクターの斉加尚代さんがゲストとして出席。百田尚樹氏の「沖縄の2紙は潰さなあかん」という暴言が番組制作の動機だったと明かし「攻撃を受けながら書き続ける記者たちの気持ちを取材したいと考えた」と制作意図を語った。同紙の松元剛編集局次長は「フルオープンで取材に応じる」と、斉加クルーの45日間にわたる密着取材に全面協力した。
番組は、キャンプシュワブ・ゲート前をカバーする記者と翁長知事や米軍司令部を取材する記者、指揮をとる政治部長の3人の記者を軸に展開する。 斉加さんは「沖縄の記者たちは、当局の発表を鵜呑みにしない。米軍はブラックボックス。情報を出さない。記者たちは情報の裏付け取材を徹底し、真実を手繰り寄せる」と語る。
取材中の去年夏、米軍ヘリがうるま市沖で墜落事故を起こした。琉球新報の記者は、自衛隊員が搭乗して負傷したとの情報をつかみ、あらゆるルートでウラを取り、最終版に掲載した。クルーはその一部始終をカメラに収めた。
斉加さんは「沖縄の2紙は安倍政権と向き合って取材している。だから、『偏っている。偏向している』と言われる。政権にとって、不都合な真実を暴く。言ってほしくない真実を伝えている。これこそ、権力を監視するジャーナリズムそのものであり、基本動作だと思う」と述べ、沖縄の記者たちの活動を称えた。
さらに斉加さんは「メディアの役割は、情報が出てこない中で、県民や読者、視聴者が知りたい情報を出してゆくことが大事だ。誰でも出せる情報を出すだけでは、それはジャーナリズムではないし、メディアの役割ではない」と強調。「その意味で沖縄と本土のメディアがもっとつながることが必要だ」と訴えた。
*JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2016年10月25日号
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