2016年12月12日

弾劾可決で大統領職務停止のソウルでは歓喜と「生ぬるい」の声が交差=杉山正隆

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「朴槿恵(パク・クネ)を拘束しろ」などと訴えソウル市庁前をデモ行進する市民たち
(12月10日午後5時、ソウル市庁前で 杉山正隆写す)

 12月9日の韓国国会で、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案が可決されたソウルでは、直後の週末の10日、弾劾成立と職務停止を喜ぶ声と、即時退陣や逮捕・拘束などを求める声が交錯していた。
 ソウルでの大規模な集会は10月27日以降、毎週土曜日に開かれており7回目。日に日に冷え込みが強まり、最低気温が―5℃ほどになったこの日、ソウルでは主催者発表で80万人(警察発表は12万人)が参加した。
 参加者らはろうそくやプラカードを持ってソウル中心部に集まり、弾劾訴追案が可決されたことを「国民の勝利だ」などと歓喜の声を上げた。一方で、「弾劾は終わりでなく始まり」「職務代行や内閣は大統領が任命したもので何も変わってない」と朴大統領の即時退陣を求めた。
 世宗退路に建つ光化門から大統領府青瓦台のすぐ手前まで市民らが波状的にデモ行進。「朴槿恵拘束」「黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行・首相は退陣を」「財閥オーナーも拘束せよ」などとシュプレヒコールを上げた。
 光化門前で開かれた「朴槿恵政権に終止符を打つ日」と題した集会では、旅客船セウォル号沈没時の朴大統領の「空白の時間」を示す「7(時間)」にちなみ、午後7時に1分間、ろうそくの灯りを一斉に消す1分間消灯で抗議の意思表示をした。
 この日の「百万人集会」を主催した労働組合などでつくる「朴槿恵政権退陣非常国民運動」は大統領が退陣するまでろうそく集会を続ける方針。大統領を支持する保守団体もこの日、ソウル市内で「朴大統領退陣反対集会」を開き、退陣を求める市民らと一時、もみあいになったが大きな衝突はなかったという。

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「即時退陣を」などと書かれたプラカードやろうそくを持って訴えた
(12月11日午後7時、光化門前の世宗大路で 杉山正隆写す)

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旅客船セウォル号沈没時の「大統領の行動を明らかにし責任を取れ」とシュプレヒコールを上げる市民たち
(12月10日午後8時、光化門広場で杉山正隆写す)


posted by JCJ at 21:10 | TrackBack(0) | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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