2017年02月25日

【支部リポート】多様なテーマで講演会を開く=岩井善昭

 北海道支部は2016年度、沖縄県東村高江のヘリパッド取材で起きた機動隊による地元紙取材妨害事件で調査団の派遣を呼び掛け、支部から川村史子・北海道新聞記者と徃住嘉文・支部事務局長が参加した。支部独自の調査報告集会と共催を含め、多様なテーマでこれまでに6回の講演会を開いた。
 沖縄調査団報告集会は16年12月19日に開催。市民85人が参加した。川村さんが映像を交えて現地の状況を報告したほか、沖縄の問題に詳しい堀元進医師、橋本祐樹弁護士を弁士に迎え、徃住事務局長が司会し沖縄でいま何が起きているかを討論した。

 今年度主催した講演会の講師は、警察不祥事を追及する地元のフリージャーナリスト、小笠原淳さん(6月)▽日本軍の戦争犯罪に詳しい精神病理学者の野田正彰さん(7月)▽教育の右傾化と果敢に闘っている札幌市内の中学校教員、平井敦子さん(8月)▽日本会議の実態に詳しい俵義文さん(11月)。
 来月3月5日には、昨年12月のオスプレイ墜落事故をスクープした沖縄タイムスの伊集竜太郎記者の講演会を他団体と共催する。

 北海道支部主催の講演会は参加費500円、講師謝礼1万円で運営している。チラシは毎回2000枚を運営委員が手分けして配る。脆弱な財政基盤の下で著名な講師を遠方から招くのは難しいため、他団体の招きで来道する機会を狙い、運営をやりくりしている。企画は代表委員2人を加えた運営委員会で決めている。
 支部の課題は現役ジャーナリストの獲得。新しい入会者との接点は現役が魅力を感じる講演から生まれるため、テーマと講師の選定に知恵を絞っている。数年来の懸案だったSNSによる情報発信の立ち上げにめどが立ちつつある。
 来年度は問題意識を共有できるジャーナリストとの直接的な結びつきを追求していきたい。
(北海道支部)


*JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2016年2月25日号


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posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 北海道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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