2017年03月01日

「JCJ沖縄」結成 基地問題を全国に発信/「ジャーナリズムの質高める」=須貝道雄

 沖縄県のジャーナリストが集まり2月4日、JCJ沖縄(仮称)を結成した。那覇市の沖縄大学で開いた結成集会では代表世話人3人と顧問、事務局長を決め、毎年2〜3月に講演会やシンポジウムを開く活動案を確認した。代表世話人の1人、琉球新報の松元剛さんは「会社の枠を超えて沖縄ジャーナリズムの質を高めていきたい」と抱負を語った。

2〜3月にイベント

 事務局長になった琉球新報の米倉外昭さんは@年に1回開く講演会・シンポジウムの後に総会を開くA同時に県内メディアが受けた各賞の合同祝賀会を開く――という活動案を説明した。
 来賓で挨拶した沖縄県マスコミ労働組合協議会の古川貴裕議長(沖縄テレビ)は「マスコミ労協は毎年10月に表現の自由を考える反戦ティーチインを開いてきた。沖縄のJCJが似たようなものを(2〜3月という)今の時期にやってもいいのではないか。労組と協力の相談をしている」と話した。
 関係者の挨拶はどれも沖縄の現状を全国に発信する必要性を強調する内容だった。

若い熱意つぶさない

 代表世話人の与那原良彦さん(沖縄タイムス)は東京での体験を話した。「東京の報道部長時代、2010年5月にJCJ講演会で話をする機会があった。(普天間基地の代替地は)最低でも県外と言っていた鳩山政権が辺野古への回帰を決め、福島瑞穂さんを閣僚から罷免した日だった。私は講演会を中座せざるを得なかった。しかし数多くの聴衆が沖縄の現状を知りたいと集まっていたことが心強かった」と振り返った。続いて沖縄についてのウソを垂れ流す一部メディアを批判し「JCJを通じ日本全体のマスコミに沖縄のことを訴えていきたい。若い記者らの熱意をつぶさないためにも、先輩として頑張る」と結んだ。
 代表世話人の金城正洋さん(琉球朝日放送)は民放労連が14年から毎年5月に「平和と憲法を考えるフォーラムin沖縄」を開催していることを紹介した。JCJの意義について「(活動内容が)みんなかぶるが、平和と民主主義について発信できるツールが一つできたのだと思う」と述べた。
 金城さんは「沖縄支部」の名称について「支部ではなく『JCJ沖縄』でいいのではないか。本部対支部という関係でもない。JCJに集う沖縄の仲間という感じでいいのでは」と提案。今後、詰めていくことになった。

大きな転換期迎える

 代表世話人の松元剛さんは「2年前に沖縄の2紙をつぶせといわれたとき、野球をしている息子の高校を応援に行ったら、保守系と思われる保護者40〜50人が来て『つぶされるな』と激励してくれた。基地報道、平和を目指すジャーナリズムという戦後培ってきた背骨を守っていきたい」と話した。
 集会ではJCJ事務局長の橋詰雅博さん(元日刊ゲンダイ記者)がJCJの組織を説明し、「沖縄支部は現役の方が多く心強い。JCJは大きな転換期を迎えており、それが沖縄支部の結成だと思う」とエールを送った。
 集会に先立って、元朝日新聞記者・植村隆さんの講演会が同会場であった。「私は『捏造記者』ではない」という訴えに、約100人の参加者が耳を傾けた。植村さんの講演会がJCJ沖縄結成のきっかけをつくってくれたともいえそうだ。
*JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2017年2月25日号


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posted by JCJ at 03:00 | TrackBack(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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