2018年07月22日

【今週の風考計】7.22─昔は、こんなに暑かった? 夏の思い出

猛烈な暑さが日本列島を襲う。京都市では39.8度を記録。熱中症による死亡も相次ぐ。昔は、こんなに暑かったろうか。30度を超える日は珍しかったと記憶する。

気になって、筐底から昔の絵日記を引っ張り出した。1950年7月22日(土)晴・25°とある。埼玉・浦和の小学校に通っていた頃である。繰っていくと、28日〜30日にかけて猛烈な雨が降っている。28日は「あんまり雨がものすごいので、おへやのあちこちに雨がもりはじめた。おかあさんがたらいやせんめんきなどをもってきて、おきました」と、書いてある。
我ながら懐かしく、しばし夏の日々を想い起こす機縁となった。小さな庭にはヒマワリが、背を超える高さで、太陽に向かって咲いている。蕗の葉っぱが生い茂る隣の家の生垣の下から、トカゲが、ちょろりと這いでてくる。それを追いかけ、石で尻尾を切る。くねったり跳ねたり、ビロードのような光が、銀に赤に青に輝く。

また悪ガキ3人組は、裏の畑に実るトマトをむしり、ワラの上で熟れたスイカをくすねて風呂敷に包み、水遊びする加茂川の淵辺に作った生け簀へ放り込む。四手網を使って菱形をしたタナゴを掬いあげる。
しばしの魚とりに飽きると、川の水で冷えたトマトやスイカに齧りつき、火照った体に一息入れる。その甘いこと。夕方になると穂のつき始めた稲田の畦道を縫って家に帰る。

さて、現在に戻ろう。今週末の28日は隅田川の花火大会だ。これにも思い出がある。言問橋近くにある家の、屋根上にある物干し場から、花火を観た記憶だ。もう60年以上も前になる。父が教え子から招かれ、連れて行ってくれたのだ。
でも花火よりも食い気だった。茹でたシャコが大きなザルに盛られて出てきた。その美味しいこと。目は空に行くどころか、指がシャコの身に、しっかり取り付いていた記憶がよみがえる。(2018/7/22)
posted by JCJ at 12:08 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする