2018年11月18日

【今週の風考計】11.18─労働法制と「ひんここまつり」の温もり

これほどまでに働く人びとを粗略に扱う政権があっただろうか。国内の労働者であれ、外国人労働者であれ、安い賃金で使いまわし、人権や生存権を踏みにじって恥じない。

裁量労働制や高プロ制の導入など、「働き方改革」と宣うが、サービス残業は野放し、過労死・過労自殺はあとを絶たず、誰のための労働法制なのか。常に経営サイドに有利になるよう、雇用契約の打ち切りなど、自由に調整できるようにするのが狙いだ。
加えて労働力人口の減少を理由に、いま働く外国人労働者128万人に加えて、さらに5年後までに最大34万人を受け入れるという。彼らの社会保障や永住権への対策は、どうなっているのか。無策も極まる。<わが亡き後に洪水は来たれ!〉の安倍政権だ。

23日は勤労感謝の日。制定されて、ちょうど70年になる。「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としている。安倍さんは、どの顔して23日を迎えるのか。
瑞穂の国、たわわに実る稲穂の収穫を祝い感謝する祭りが、伊勢神宮での新嘗祭をはじめ、各地で行われる。お百姓さんと共に、地域の人々が土俗ゆたかに継承してきた祭りには、働くものたちが共有する温もりがある。

岐阜県美濃市の<大矢田神社ひんここまつり>も、その一つだ。500年前から続く五穀豊穣を祈る素朴な人形劇。舞台に登場するのは、籠に紙を貼って顔を書き、着物を着せた案山子のような人形の中に入って、棒を操り演技をする。
ストーリーは、麦まきをしている農民に襲い掛かった大蛇を、スサノオノミコトが退治するという内容。脇で奏でる、お囃子が「ヒンココ、チャイココ、チャイチャイホーイ」と響く。紅葉に色づく山の中腹に設けられた舞台を、見あげる首が痛かったのを思い出す。(2018/11/18)

posted by JCJ at 10:00 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする