安倍晋三政権と自民党は執念をもって9条改憲を今国会で実施しようと狙っている。しかし、従来の講演会などでは関心の薄い層には届かない。何をなすべきか。昨年来「マスコミ九条の会」では、この論議を重ねてきた。
当初、京都から東京への宣伝キャラバン≠考えた。車とクルーで東海道を上り、各地の九条の会と一緒に街頭宣伝を行うことだ。だが、いまのマスコミ九条の現状では組織面や資金面などで無理だと気付く。
次善の策として何を。そこで浮かんだのか東海道五十三次いっせい9条改憲阻止宣伝だ。
行動日を決め、京都から東京まで五十三次(イラスト)で宣伝を行う。メディアも乗ってくれるのではとなった。昨年末に各地に「ご相談」の手紙を出し参加の呼びかけを行った。年明けから「やろう、やりたい」の連絡が入り、35を越える参加が見込まれている。
実施は3月9日、統一のチラシで宣伝すること。時間などそれ以外は各地の事情に任せた。
30以上の参加をマスコミ九条の会は高く評価している。皆、同じ気持ち、何かをやらねばならないが一致した。安倍政権は9条改憲に猪突猛進するだろう。それを阻止し、政権を打倒するには関心の薄い層へつながりを広げることだ。そのハシリとなればと願っている。
三枝和仁(マスコミ九条の会)
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2019年2月25日号