2019年09月01日

【メディア気象台】 7月から8月=編集部

公文書保存ルール、大臣もなし
大臣が在職中に保有する公文書について、退任時に保存するルールがないことが、大臣のいる全14官庁への毎日新聞の取材で判明した。複数の大臣経験者らによると、退任時に文書を持ち出したり、自ら処分したりするなど対応はバラバラで、廃棄や散逸の恐れがあるという。一方、経済産業省では、大臣に示した文書を半年後にサーバーから自動削除するなど廃棄につながる動きがあることも判明。読者は「大臣の政策判断の検証が困難になる。保存のルールが必要だ」と指摘している。(「毎日」7月18日付)

首相へのヤジ排除、道警が見解変える
札幌市で安倍晋三首相の街頭演説中にヤジを飛ばした市民を警官が取り押さえて排除した行為について、北海道警は17日、聴衆同士のトラブルを防ぐための通常の警察活動だったと説明した。当初は、ヤジが公職選挙法違反(報道の自由妨害)にあたる「おそれがある」としていたが、「事実確認中」と見解を変えた。(「朝日」7月18日付ほか)

ジャニーズ事務所の「圧力」、各局番組は有無触れず
アイドルグループ「SMAP」の元メンバー3人のテレビ出演をめぐり、公正取引委員会がジャニーズ事務所(東京都)に注意について、NHKや在京民放キー局は17日夜〜18日昼、ニュース番組や情報番組で伝えたが、公取委に情報が寄せられた「事務所から局への圧力」の有無について、番組内で局からの詳しい説明はなかった。(「朝日」7月19日付ほか)

ベネチア映画祭に是枝作品
世界最大映画祭の一つ、第76回ベネチア国際映画祭で、メインのコンペティション部門に是枝裕和監督の日仏合作映画「真実(原題、ラ・ヴェリテ)」が選ばれた。日本人監督の作品で初めてオープニング上映されることになった。同作は、フランスの俳優カトリーヌ・ドヌープとジュリエット・ビノシェが母娘を演じている。映画祭は8月28日から9月7日までイタリアのベネチアで開かれる。(「毎日」7月19日付ほか)

NHK「N国党主張に誤りなら放置せず」
NHKの木田幸紀総局長は24日の定例記者会見で、参院選で議席を獲得した「NHKから国民を守る党」が主張する、NHKに受信料を払った人だけが番組を視聴できるスクランブル放送について、否定的な考えを示した。その上で「受信料制度について誤った理解を広げる行為や言動は放置せずに対応したい。明らかな違法行為があれば厳しく対処する」とも述べた。(「毎日」7月25日付ほか)

参院選、真偽不明情報まん延
今回の参院選期間中にインターネットで出回った真偽不明の関連情報は、ファクトチェック(事実確認)の推進団体「ファクトチェック・イニシアティブ」(FIJ、東京都)の調べで50件を超えていたことが分かった。連携する新聞社などが確認し、真偽を判定できたのは9件にとどまった。検証作業の担い手不足が課題になっている。参院選公示後にツイッターに載った政治家、候補者の発言や、参院選関連の各種メディア報道、ネット情報などに対し、誤りやミスリードを指摘する投稿を自動的に収集。ファクトチェックが必要と判断した情報が50件を超えた。主要争点となった消費税増税関連が多かったという。(「東京」7月28日付)

市民が再開要望、県知事あて提出
国際芸術祭「あいちトリエナーレ2019」で、元従軍慰安婦を題材とする「平和の少女像」などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」が中止された問題で、中止に抗議する市民団体が7日、大村秀章・愛知県知事宛てに再開の要望書を提出した。市民団体は、中止翌日の4日の抗議行動に集まった市民を中心につくられた「再開を求める愛知県民の会」。(「毎日」8月8日付ほか)

編集部

JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2019年8月25日号
posted by JCJ at 11:28 | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする