2019年09月29日

【今週の風考計】9.29─頻発する「How dare you!」の日本

「How dare you!」(よくもまあ、そんなことができますね)の衝撃は全世界に広がった。ニューヨークで開かれた気候行動サミットで、各国が温暖化対策に真摯に取り組まず、お金のことや経済成長というお伽話ばかりしていて、結果として若い世代を裏切っている事態に対し、スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさん(16歳)が、厳しい口調で発言したイディオムだ。

何も気候変動ばかりではない。関西電力の20名の経営陣と社員に、福井県高浜町の元助役から、3億2千万円もの巨額の金品が渡されていたことが明らかになった。まさに「How dare you!」である。
2006年から高浜原発が再稼働される2018年まで続いていたという。この間、この事実をひた隠しにしてきた。いまだに経営陣が詳細を明かさない。その無責任さは極まりない。しかも原発工事の受注会社から、元助役に原発マネーが還流し、それが関西電力の経営陣らに渡っている税務調査の結果も出ている。真相が解明されるまで、原発の運転は即刻停止すべきだ。

さらにひどい「How dare you!」は、萩生田光一文科相の<あいちトリエンナーレ>への補助金取りやめ決定である。「表現の不自由展」が中止に至った最大の原因は、電凸や“ガソリン携行缶を持ってお邪魔する“というテロ予告FAXを寄せた人々や煽った集団にある。そこには触れず、警備上の混乱が予想されることを把握しながら、事前に説明がなかったとして、すでに決定している補助金7800万円の全額交付を取りやめる暴挙に出た。
「再開もけしからん、内容が気に食わないから交付を取りやめる」というのが、ホンネではないか。
前川喜平さんが〈本音のコラム〉(東京新聞9/29付け)で、不交付の「真の理由は、萩生田氏自身のゆがんだ歴史観や嫌韓感情、憲法が保障する表現の自由への無理解にある。彼は、「表現の不自由展」を中止に追い込んだ勢力と同じ思想・感情を持っているのだ」と喝破している。
海外からも「How dare you!」の声が、大きくなっている。こんな日本が恥ずかしい!(2019/9/29)
posted by JCJ at 10:34 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする