2019年12月23日

【メディア気象台】 11月末から12月初旬=編集部

◇樹木希林さん関連本、ベストセラー席巻
俳優の樹木希林さんが昨年9月に亡くなった後、関連本の出版本が相次ぎ、今年の出版界を席巻した。出版取次大手の日販とトーハンは28日、2019年の年間ベストセラーを発表、両社とも1位は「一切なりゆき 樹木希林のことば」(文芸春秋)だった。また日販の3位には「樹木希林 120の遺言」(宝島社)が入り、トーハンでも5位になった。(「朝日」11月29日付)

◇ヘイト名誉毀損認定、罰金刑〜京都地裁
ヘイトスピーチをしたとして名誉棄損罪に問われた「在日特権を許さない市民の会」の元京都支部長の西村斉被告(51)に対し、京都地裁は29日、罰金50万円(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。懲役刑ではなく罰金刑とした理由を「公益を守る目的で主張を述べる中、名誉毀損の表現行為に及んだもので、相応に考慮すべきだ」と説明した。ヘイトスピーチをめぐり侮辱罪ではなく、より量刑の重い名誉棄損罪が適用されたのは極めて異例。(「朝日」11月30日付ほか)

◇福島氏の名誉「記事が毀損」
社民党の福島瑞穂副党首が、静岡新聞のコラムで名誉を傷つけられたとして、筆者で政治評論家の屋山太郎氏に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は29日、請求全額の支払いを命じた。問題となったのは、今年2月6日付で掲載された屋山氏のコラム。福島氏について「実の妹が北朝鮮に生存している」などと批判したが、同紙は3日後に記事を訂正し謝罪した。(「朝日」11月30日付ほか)

◇ネット同時配信、時間短縮を検討
テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す「常時同時配信」を巡り、NHKが経費削減のため、配信時間を短くする方向で検討していることが分かった。従来の案では1日24時間の配信だったが、深夜などの時間帯は配信しない変更案が浮上している。(「東京」12月1日付ほか)

◇電通、違法残業で是正勧告
広告大手「電通」で、2018年に社員の違法残業などの労働基準法と労働安全衛生法違反があったとして、三田労働基準監督署が9月に是正勧告していることが、同社への取材で分かった。同社をめぐっては15年12月に新入社員高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺。法人として労基法違反罪で有期判決を受け、確定したにもかかわらず、適正な労務管理をしていなかった実態が指摘された。(「東京」12月6日付ほか)

◇映画の助成不交付、提訴へ
日本芸術文化振興会(河村潤子理事長、芸文振)が映画「宮本から君へ」の助成金を「公益性の観点」から不交付にした問題で、制作会社のスターサンズは7日までに、不交付決定は違憲かつ違法であるとして、芸文振に対して取り消しを求めて東京地裁に提訴する方針を固めた。芸文振は芸術文化活動の援助にかかわる文化庁所管の独立行政法人。「宮本から君へ」は真利子哲也監督の人間ドラマだ。原告となるスターサンズの河村光庸社長によると、3月に芸文振から1千万円の助成内定を得た。ところが、出演者の一人、ピエール瀧さんが麻薬取締法違反で執行猶予付き有罪判決を受けたことから、7月に「公益性の観点から適当ではない」との理由で、「不交付」を通知された。(「朝日」12月8日付)

編集部
posted by JCJ at 13:36 | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする