2020年02月13日

自民 新ポスターで改憲PR 首相「任期中」強調 市民団体 発議反対署名スタート=丸山重威

 2020年を迎えた政局は、「桜を見る会」問題のほかに「カジノ疑獄」「前法相夫妻の公選法違反」に火がつき、自衛隊派遣に踏み切った中東情勢も予断を許さない事態だ。しかし、安倍首相は、新春所感、伊勢記者会見で、改めて「任期中の改憲」を叫び、自民党は「改憲ポスター」を作成、改憲ムードを駆り立てるのに躍起だ。
 一方、憲法審査会を動かさなかった野党と市民は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」「九条の会」など4団体による「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が呼びかけて、新たに「安倍9条改憲NO!改憲発議に反対する全国緊急署名」の署名を開始。改憲勢力と地域で全面対決している。
国民の声と強弁
 首相の年頭所感では、「未来をしっかりと見据えながらこの国の形に関わる大きな改革を進めていく。その先にあるのが憲法改正」と表明した。
 第2次政権での年頭所感は8回目だが、憲法改正に言及するのは14年以来2回目で、自民党総裁任期が21年9月と迫る中、改憲姿勢を改めて鮮明にした。6日の伊勢神宮での記者会見でも「私自身の手で成し遂げていく考えには全く揺らぎはない」と強調。「参院選や最近の世論調査でも国民の声は改憲議論を前に進めよということ」「国会議員として改憲への国民的意識の高まりを無視することはできない」などと強弁した。
 さらに首相は、12日のNHK番組で、衆院解散・総選挙に関して「今は考えていない」としながら「解散すべき時が来たと思えば解散に躊躇はない」と発言。「補正予算を上げたあと、野党の準備が整わないうちに解散するのではないか」との観測も浮かんでいる。
国会は問題山積
 自民党が憲法改正を訴えるポスターを作るのは初めてで、キャッチコピーはともに「憲法改正の主役は、あなたです」。草原を背景にしたものと男女のイラストを配したものの2種類で、草原のポスターでは「話し合おう!考えよう!」、イラストのポスターは、「さあ、みんなで考えよう」と訴え、各4万枚を作り1月末から自民党の憲法集会などで活用する。
 平沢勝栄広報本部長は「一般の国民の理解をいただくには、もっとムードを盛り上げていく必要がある」と語り、安倍首相を起用しなかった理由を「憲法改正は首相がやるというより、国民がやることだ」と説明した。
丸山重威
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2020年1月25日号

posted by JCJ at 15:04 | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする