2020年03月04日

日本デマゴーグ国家=@ジャーナリストの仕事は真実を伝えるのが仕事 西山元毎日記者が語る=古川英一

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 日韓学生フォーラムの初日、沖縄返還をめぐる密約をスクープした元毎日新聞の記者・西山太吉さんが講演をした。西山さんは、学生たちが見守る中、ゆっくりと席につくと、眼光鋭く、そしてかみ砕くような口調で「日本の情報公開は最も遅れている。その具体例として沖縄の問題がある」と語り出した。
 1969年から始まった沖縄返還交渉は、時の佐藤栄作首相が自分の任期内に実現しようと期限を区切った段階で、交渉としては米国に敗北、その結果、国民向けには「核抜き本土並み」としながらも実態は「有事核つき、自由使用」で1972年の沖縄返還を果たした。その経緯は国民に知らされることはなかったと西山さんは指摘する。
 さらに、その後のイラク戦争においても、実は米国の要請で航空自衛隊が、戦闘地域に多国籍軍の兵士を輸送していたことが判ったとして、沖縄返還の「核抜き本土並み」とイラク戦争の「日本が独自に」というのは国の2つのデマであると批判した。
 その上で、西山さんは「日本が民主主義国家、平和国家と言う印象があるが、そうではなく実際に起きていることをカモフラージュするデマゴークの技術を持った国家である。だからこそ、そうした実情を知って提示していくのが、本来のジャーナリストの仕事だ」と学生たちに
訴えかけた。
 西山さんは講演会のあとも福岡市内での交流会に参加し、学生たちの質問に応じていた。自身が記者として打ち込んだ沖縄返還の問題を、歴史的な眼で捉え、伝えていこうという、強い熱意、著書にサインを求めたところ、その字は90歳近いとは思えぬほど力強かった。
古川英一
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2020年2月25日号

posted by JCJ at 11:44 | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする