2020年03月29日

【今週の風考計】3.29─猫も感染した新型コロナウイルスの脅威

新型コロナウイルスの猛威は、ついにWHOが「何百万人の死亡もある事態に」と警告を発した。これまで新型肺炎を引き起こしているウイルスは、コウモリの体内で培養され、ヘビやハクビシン、ヒトコブラクダなどの中間宿主を経て、ヒトに感染するようになったといわれている。
 しかし最新の研究によれば、新型コロナウイルスの中間宿主はセンザンコウではないかとの研究も発表されている。
センザンコウは哺乳類で南アジアから中国、台湾、アフリカなどに分布し、中でもマレーセンザンコウは中国南部で食用にされ、そのウロコはリウマチに効く漢方薬として珍重されている。
 中国市場の需要によって密猟され、個体数が激減して絶滅危惧種に指定されている生物だ。センザンコウの体内ウイルスを調べ、その分子構造から治療対策に生かすといい。

さらにペットの猫にも新型コロナが感染するという事実が判明した。これまで飼い犬への感染は報告されていたが、世界で初めてベルギーで飼い猫への感染が確認された。まさに飼い主である人間から猫へ、コロナウイルスを感染させた珍しい事例だ。
 となれば<人間からペットへ、ペットから人間へ>の悪循環だって起きうる。「特に自分自身が感染している可能性がある場合は、ペットとの濃厚接触を避け、自分の顔をなめさせるような行為も控えるべきだ」としている。いや、もし知らずに感染したペットを抱いて、顔でもなめられたら、自分も感染する脅威が待ち受ける。まさに犬・猫・人類が共有するパンデミックとなりかねない。

対策はないのか。新型コロナウイルスを殺す薬はないのか。いま注目されている治療薬は「アビガン」だ。新型のインフルエンザが流行した場合に備えて、国内に200万人分が備蓄されている。
 さらに抗エイズウイルス薬の「カレトラ」、エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」なども、ウイルスの増殖を抑える効果が期待されている。
4月には各国で有効性が確認され、その投与が進めば、一定の抑制効果を発揮することができる。だがこれらの既存薬は検証例が少なく、副作用の問題もある。どうしても新型コロナウイルス感染症の克服には、ワクチンや新薬の開発が求められている。
 EUや 英米などの製薬企業や研究所が連携してワクチンの臨床試験に踏み出し、ワクチンの生産を目指している。日本でもワクチンの開発を急ぎ、「順調に進めば、ヒトでの臨床試験を今年8月までに開始するため、当局と協議したい」(田辺三菱)という。待ち遠しい。(2020/3/29)
posted by JCJ at 10:00 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする