2020年03月31日

【編集長EYE】 学童保育の指導員 神経すり減らす日々が続く=橋詰雅博

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 安倍晋三首相が2月27日に新型コロナ禍対策のため専門家にも聞かず唐突に打ち出した全国の小中高校の一斉臨時休校。一方で保育所や放課後児童クラブ(学童保育所)は原則開所にした。だから仕事をもつ一人親や共働き家庭が子どもを預ける学童保育所は、朝から夕方まで長時間、子どもの面倒を見ている。
 東京の学童保育所で10年近く指導員(非正規職員)を務める元幼稚園教諭の女性の声を紹介しよう。彼女が勤めている学童保育所は、新型コロナ感染騒ぎの前は、100人超の小学1年生から3年生を平日の午後2時から6時まで預かっていた。指導員は10人前後だ。
 「28日に担当部署から一斉休校と学童保育の開所などが書かれたファックスが届きました。受け入れ準備が整っていないので3月2日月曜は午後1時から開きます∞3日以降は午前8時30分から開きます∞お子さんが家を出る前は、必ず体温を測り、37・5度あるなら、家で待機させてください≠ネどと書いたお手紙を子どもたちに持たせました。職員はメールで親にも知らせていたようです」
 「3月2日、来た子どもは半分以下でした。意外に少なかったですね。3日以降も60人ほどです。室内は学校より狭く子どもが密集するので感染が心配と思ったからか、子どもを祖父や祖母に預けたかもしれません。テレワークにより家で仕事ができるようになったので子どもと一緒にいるケースも考えられます」
 世話をする子どもの人数が減っても仕事の大変さは変わらない。
 「新型コロナ感染の防止のため以前よりも神経を使っています。窓や廊下に面したドアを常に開けて換気をよくし、子どもの手洗いは5、6回行い徹底させています。集団で遊んでいたら離れるように注意します。マスクを外す子はするように言います。勤務時間が長くなって、収入は増えますが、心労が絶えません」
 神経をすり減らす日々が長く続きそうだ。
橋詰雅博
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2020年3月25日号

posted by JCJ at 13:32 | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする