2020年05月09日

【映画の鏡】 映画館閉鎖相次ぐ中 公開待つ名匠や若手監督の意欲作=今井潤 

 この3、4月は新型コロナ感染の影響で、映画館閉鎖、試写会中止が相次いでいる。こうした苦しい状況でも、名匠や若手監督による意欲作が公開を待っている。
「私たちが生まれた島」
 2019年に沖縄で行われた辺野古新基地建設の賛否を問う県民投票で沖縄の人たちがNOを突きつけたことは記憶に新しい。
 この映画は県民投票の原動力となった元山仁士郎さんや3児の母の奮闘などを追い、分断を乗りこえ、沖縄に新たな希望をもたらすことを伝えている。戦後から脈々と受け継いできた大人たちから、その想いを自分たちの感性で継承しようとする若者たちの記録である。(公開は9月4日に延期 アップリンク渋谷)
「バナナパラダイス」
 大陸から台湾へ渡り、数奇な運命をたどる男の半生を描く。日本人の知らない戦後台湾史をユーモアあふれる展開で見せる作品である。(9月に延期新宿K‘sシネマ)
「その手に触れるまで」
 監督のダルデンヌ兄弟はベルギーの世界的名匠として知られる。13歳の少年が尊敬するイスラム指導者に感化され、過激な思想にのめりこみ、ある日学校の先生をイスラムの敵として抹殺しようとする。少年の気持ちを変えることはできるのだろうか(5月22日ヒューマントラスト有樂町、新宿武蔵野館)
「なぜ君は総理大臣になれないのか」
 衆議院議員小川淳也(49)は2005年初当選。2009年に政権交代を果たすと、保守・リベラル双方の論客から見所ある若手政治家として期待される。しかし、その後政治の流れに翻弄されていく。17年間小川を見続けたドキュメンタリー(6月下旬ポレポレ東中野) 
 今井潤
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2020年4月25日号

posted by JCJ at 09:16 | 映画の鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする