2020年05月28日

【メディア気象台】 4月下旬から5月上旬=編集部

◇報道の自由度、日本66位
国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は21日、2020年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち日本は66位(前年67位)だった。日本の状況について、東京電力福島第一原発といった「反愛国的」テーマを扱ったり、政権を批判したりする記者がSNS上で攻撃を受けていると指摘した。新型コロナウイルスの感染が広がる状況については、ウイルスの脅威を利用して「平時ではできないような規制を課している」国があると指摘。中国(177位)やイラン(173位)で大規模な検閲が行われたと指摘した。(「朝日」4月22日付ほか)
◇コロナ禍の「報道危機」調査
新聞や放送、出版などメディア関連労組でつくる「日本マスコミ情報労組会議」(MIC)は21日、「報道の危機」をテーマにしたアンケートに寄せられた報道関係者の声を公表した。新型コロナウイルスをめぐっては、「感染防止を理由に対面取材が難しくなり、当局の発信に報道が流されていく恐れがある」といった声が上がっている。新型コロナウイルスをめぐる報道環境については、「会見がかなり制限され、入ることさえできなくなったものもある」「現場取材や編集などを対面で行えない」との指摘や、「3密」がそろった場所での取材を不安視する声が寄せられた。(「朝日」4月22日付)
◇「桜」扱うNHK番組、放送直前差し替え
社会の多様性をテーマに、障害や差別の当事者らが意見を発信するNHK・Eテレのバラエティー番組「バリバラ」の午前26日の午前零時からの再放送が、放送直前に別の内容に差し替えられていたことが同日、分かった。当初は首相主催の「桜を見る会」のパロディーなどを盛り込んだ回を予定していたが、実際に放送したのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け障害者たちの生活支援を巡って議論した回。番組の公式ツイッターには「圧力をかけられたと、あらぬ疑いをかけられぬ」との声も寄せられたが、番組を制作したNHK大阪放送局の広報部は「コロナ感染の現状を鑑みて再び伝えるべき内容と判断した。圧力などはない」としている。内容の変更は放送30分前に番組サイトで告知された。(「東京」4月27日付ほか)
◇新聞協会、民放連がWG初会合
日本新聞協会と日本民間放送連盟は7日、新型コロナウイルスを理由とした医療従事者らへの差別や偏見について考える合同ワーキングループ(WG)の初会合を開いた。両団体に差別や偏見防止策の方策を共に検討するよう求める要望書を送った京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授ら専門家8人もウェブ会議で参加した。会合では、専門家から「最も感染リスクの高い医療従事者や医療施設に関する報道で医療従事者の家族が差別、偏見を受けることもある。改善策を考えたい」との意見が出た。報道機関側からは「医療関係者に対する非難や中傷は許容できないとの立場で報道している」などの声が上がった。両団体は差別や偏見を防止する取り組みの一環として今月末までで共同声明を発表する意向を示した。(「毎日」5月8日付ほか)
◇「#桁検察庁法改正に抗議します」、著名人ら380万以上投稿
会員制交流サイト(SNS)のツイッター上で9〜10日にかけ、検察庁法改正に抗議意欲を示す市民や野党議員、著名人のツイートが相次ぎ、一時約380万以上を記録した。検察官の定年を延長する検察庁法の改正部分を含んだ国家公務員法改正案を巡っては、検察庁の独立性が安倍政権にゆがめられないと懸念する声が出ている。(「神奈川」5月11日付ほか)
編集部
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2020年5月25日号

posted by JCJ at 13:38 | メディア気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする