2020年06月04日

【焦点】 日本政府が韓国市民団体のウガンダ計画を中断に追い込んだ!?=橋詰雅博

 韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正議連)の前理事長で与党「共に民主党」国会議員・伊美香氏(ユン・ミヒャン)の同団体不正金疑惑の一つとしてアフリカ・ウガンダでの「金福童」センター設立事業の中断があげられている。事の真相はさておくとして、これを中断させたのは日本政府という見方がある。
 昨年の1月に亡くなった金福童さんは旧日本軍慰安婦被害者で長年、女性人権運動家として活躍。同団体はその功績をたたえ、世界に人権と平和のメッセージを発信する目的で金福童センター設立事業に取り組んできた。内戦下で戦時性暴力被害が起きたウガンダ北部のグル地域に同センターを建設するため昨年6月から募金活動を開始した。2億ウォン(約1700万円)を集め、広さ1万4500坪の土地を購入した。
 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表の粱澄子さん(ヤン・チンジャ)さんは、今年2月24日発行「全国行動ニュース」の中で日本政府の動きをこう書いている。
市長は態度を一変
〈正議連の支援を受けセンター運営に当たる市民団体「ゴールデン・ウィメン・ビジョン」(GWV)をそれまで支援していた市長が、11月の竣工式前から施設内に日本軍「慰安婦」歴史館が含まれることがあったら建設を許可できないとGWVに圧力をかけ始めていたという。2019年上半期にGWVらを訪ねた日本大使館員は正議連について悪宣伝をおこない、連帯するのを止めたら支援するという話をして行ったと聞いていたため、このようなウガンダ行政当局の背後に日本政府の圧力があることは明らかだった〉。
 状況を打開するため正議連とGWV代表シルビアさんが市長室を訪ねた。机の上には日本政府からきたと思われる文書が置かれていた。
嘘をつくなと恫喝
 市長はセンターの名前は何か、慰安婦問題が含まれるのかなどを質問。シルビアさんらの説明を聞いた後、市長は〈嘘をつくな、自分はメールをもらった、正議連はウガンダに平和の少女像を建てるために来たのだと言い、なぜ日本軍「慰安婦」問題を持ち込んで紛争をつくるのかとシルビア代表を責め立てた。話の途中、日本政府によるウガンダ政府への支援額も飛び出し、グル地域では日本政府が道路建設するなどにお金を出していることも話した。そしてついにGWVの法人登録を取り消すとまで言い出した〉。
 結局、正議連はウガンダでの「金福童センター」計画を中断。伊美香代表は米国に同センターを建てると宣言したが、コロナ禍などによりこの計画は頓挫している。
 粱さんは、このような日本政府の恥ずかしい妨害活動をやめさせるべきだと訴えている。
 メディアはあまり報じないが、日本の外務省が平和の少女像など慰安婦メモリアル設置をしようとする欧米やアジアの各国で阻止活動しているのは有名な話だ。ウガンダでの出来事もその一例ではないだろうか。
橋詰雅博
posted by JCJ at 14:00 | 焦点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする