2020年06月20日

  【焦点】 政官民のもたれ合いの構図一向に変わらず=橋詰雅博

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 事業委託をめぐる安倍政権と電通のズブズブの関係が大問題になっている。なぜ政府は巨額の事業を電通に丸投げ≠ノ近い形で任せてしまうのだろうか。表ざたになったらメディアや世間からたたかれるのはわかっていながらこういうズサンなやり方をするのはもはや確信犯≠セ。自民党と電通の癒着構造について、元博報堂社員で『電通巨大利権〜東京五輪で搾取される国民』(サイゾー)の著者・本間龍さんは、6月初旬講師として招かれたオンラインセミナーで、こんなことを語っていた。
 「電通による20億といった多額の中抜き≠ヘ異常です」と前置きした上で、「ダミー会社を使うのは、電通に直接、巨額なお金が渡るのが明るみに出たら問題化するので、それを避けるためです」といわば電通隠し≠ェ目的だと指摘した。政府はどうして電通任せにするのだろうか。
 「発注する官庁は公金を使うので、もしも事業が失敗したら、国民の批判を浴びます。したがってそうした時、電通ならばしりぬぐいを自社でやるだけの体力や人材があります。何かトラブルが起きた場合でも電通担当者を呼びつけてしかり飛ばせば済みます。そこから末端まで意向が伝わる。発注者はラクですからね」
 欧米の事情について「海外では電通のような一社で全部やれる巨大な広告代理店はありません。だからこんなデタラメなことは起りにくいと思います。政府にとってなんでもやってくれる企業はとにかく便利です」
 巨額な事業の受注の見返りとして電通は警視庁や警察庁、経済産業省などからの幹部職員の天下りを受け入れている。6月17日付しんぶん赤旗では実名入りで、10年間で12人が天下りしていると報じている。
政官民もたれ合いの構図は昔から何も変わっていない。
 橋詰雅博
posted by JCJ at 06:12 | 焦点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする