2020年08月02日

【今週の風考計】8.2─米国が求める<ジャガイモ協定>は拒否せよ!

コロナ禍の中、家での飲食が多くなった昨今、ご飯のおかずは肉ジャガ、酒のつまみにポテサラ、TVを見ながらポテチと、ジャガイモをお供にすることが増えた。それにしても長梅雨・日照不足により野菜が高騰、ジャガイモ1個で100円とは恐れ入る。
 そんなところに「生食用バレイショ 米国が輸入解禁要求」という見出しに目がいった。「赤旗」(8/1付)の4面最下段である。紙智子参院議員と農水省とのやり取りを読んで、にわかに興味を覚え、少し調べてみた。

まずは「生食用バレイショ」が気になる。「バレイショ」は「馬鈴薯」だと気づく。ジャガイモの形が馬につける鈴に似ていることから名づけられたという。だが「生食用」が分からない。
 ジャガイモには生食用と加工用があるのだ。料理や自家製コロッケに使うジャガイモが生食用で「男爵」や「メークイン」、筆者の好きな「インカのめざめ」などがある。加工用ジャガイモは主にポテトチップスに使い、「トヨシロ」や「スノーデン」などの種類があるそうだ。
これら日本のジャガイモ総生産量は240万トン、消費量は1人1年あたり25s、世界平均で32.4s、ベラルーシは171.2kgだから意外に少ない。

ジャガイモは連作ができない。生育が悪くなるうえに病害や寄生虫が発生しやすくなる。とくにジャガイモシロシストセンチュウにかかると、広く伝染し深刻な被害に遭う。このセンチュウは地中で増殖し、10年以上も生存し続け根絶が難しい。
そのため日本では、植物防疫法の指定種苗とされ、検疫を受けていないジャガイモの直接持ち込みは禁止とし、1950年以降、ジャガイモがかかるシロシストセンチュウが米国で発生していることを理由に、米国産の生食用ジャガイモの輸入を禁止してきた。この間にも米国産ジャガイモの輸入をめぐる攻防は続き、押し込まれる事態が進んできた。
ついに2017年9月、安倍政権は米国トランプ大統領の圧力に負け、アイダホ州産の加工用ジャガイモの輸入を、シロシストセンチュウ侵入リスクの低下を理由に解禁した。

さらに米国はこの3月末、生食用のジャガイモまで輸入解禁を求める要請を日本政府にしてきたのだ。もし輸入を認めれば、ジャガイモの国内生産への影響やシロシストセンチュウの流入リスクなど、計り知れない被害が出るのは明らかだ。
 ジャガイモ生産者だけでなく消費者・国民に知らせず、トランプ大統領の再選目当ての支持者向け<ジャガイモ協定>に屈服するのは断じて許されない。(2020/8/2)
posted by JCJ at 07:38 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする