2020年08月28日

横浜カジノ反対集会に800人参集 住民投票の署名活動は9月4日から=伊東良平

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 2019年8月22日、横浜市の林文子市長はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を表明したが、その1年後となる8月22日(土)に市民団体がカジノ立地を予定している山下埠頭の隣の山下公園で反対集会(写真)を開いた。
 「カジノもコロナも終息へ」と銘打った集会は、住民投票の実施をめざす市民団体「カジノの是非を決める横浜市民の会」が主催したもので、800人が参加した。会の共同代表を務める小林節慶応大学名誉教授の挨拶のあと地元選出の立憲民主党・阿部知子衆議院議員や共産党・畑野君枝衆議院議員など政党関係者が力強い連帯のアピールを行った。
 さらにはアイドルグループ「モーニング娘」の元メンバー市井紗耶香さんも応援に駆けつけた。市井さんは子育てプロジェクトチームのコーディネーターを務めており、親として賭博施設は認められないとマイクを握った。
 横浜市は首都圏で最初にカジノ誘致に手を上げ、6月に実施方針を明らかにして年度内に事業者を選定するスケジュールだった。しかし、IRをめぐる汚職問題や新型コロナウイルスによる感染拡大で、有力候補で日本のカジノ開放を狙っていたアメリカの「ラスベガス・サンズ」が撤退を表明し、推進側には厳しい状況になっている。
 コロナ禍によって世界のカジノ施設は事実上停止状態になっていて、横浜市はIRの実施方針公表を延期するなど当初構想は崩れている。
 この集会を主催した市民団体は9月4日から誘致の是非を問う住民投票に向けた署名活動をスタートさせる。当初は4月から行う予定であったが、コロナの影響で延期していた。期間は2カ月間で、街頭などのほか市内に約100カ所の署名スポットを設けて市民と対面しながら署名の促進を図るという。
 集会の最後は横浜の18の選挙区にある市民連合の代表らがのぼりともに壇上にあがり、「カジノは断念」などのシュプレヒコールをあげた。参加者も「林市長は勝手に決めないで」と書かれたプラカードを掲げて応じ、会場は真っ赤なプラカードで埋め尽くされた。
伊東良平


posted by JCJ at 01:00 | 関東・甲信越 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする