2021年02月06日

【沖縄リポート】 県内各地の島ぐるみ会議 名護に集まる=浦島悦子

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 昨年末、名護市役所では寒さを吹き飛ばす「熱いたたかい」が繰り広げられた。
 11月末に沖縄県が照会した「(沖縄防衛局の設計概要変更承認申請に対する)名護市長意見」の締め切りは3月26日。提出には市議会の決議が必要だ。私たち市民も野党議員団も「市民の声を聞き、充分精査して3月議会に提案すること」を求めたが、渡具知武豊市長は「市民の意見を聞く必要はない」と言い放ち、12月議会の追加議案としてわずか3行の「市長意見」を提案した。設計変更に伴い辺野古漁港地先の作業ヤードとしての埋め立てが廃止されたのに「異議はない」という、いわば枝葉末節だけのもので、軟弱地盤改良による自然破壊など、申請の本体については一言も触れてない。
 このあまりに拙速な提案に対し、13人の野党議員はこぞって、取り下げと3月議会での再提出を求めて追及。議会は連日紛糾した。
  この間、オール沖縄会議現地闘争部会の呼びかけで、名護だけでなく全県各地の島ぐるみ会議が12月15、16、21、24日と各100名余、名護市役所前に結集。昼休み連続抗議集会で議員団を激励するとともに議会傍聴も行った。与党議員の中からも「出し直し」の要求が出るに及んでも市長は提案を取り下げなかったため、最終的に過半数を占める野党により「否決」された。
 「取り下げ」は叶わなかったが、野党議員団の奮闘と、市民・県民との連携・共闘は、1年後(2022年1月)に迫った名護市長選に向けた大きな一歩となった。コロナ禍の中で見えづらい渡具知市政の矛盾や、市民ではなく国の顔色を窺うその本質を示す「材料」として、島ぐるみ会議名護では12月議会の論戦を広く市民に知らせていく予定だ。
 2021年元旦。大浦湾に面した瀬嵩の浜で初日の出を拝んだ(写真)。夜来の雨が止み、雲間から現れたまばゆい光が海を照らす。その横に見える多くの作業台船が今年こそ撤去されるよう祈った。
浦島悦子
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2021年1月25日号
posted by JCJ at 02:00 | 九州・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする