2021年02月08日

【スポーツ】厳しい判断を強いられる春が訪れる=大野晃

 暦の上では立春を過ぎ、春の選抜高校野球の出場校が決まり、プロ野球やサッカーJリーグの開幕前キャンプが始まって、球春が訪れた。
 例年なら、ファンには、わくわくする季節の到来なのだが、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言下で、無観客のキャンプインが強いられ、チームやファンの不安を募らせている。
 スター競技者の仕上がり具合や新戦力の成長などに一喜一憂し、ひいきチームの躍動に胸躍らせて、マスメディアの報道などを基にした予想にかまびすしいのが恒例だったが、今年は、不自由な生活の中で、それどころではない、寂しさだ。
  米大リーグ・ヤンキースから田中将大投手が、東日本大震災から10年の節目に、楽天に復帰するのも話題だが、喜んでばかりはいられない。
 キャンプ地が集中する沖縄では、県独自の緊急事態宣言で、プロ野球巨人がキャンプ参加者のPCR検査センターを提供するなど、地元に配慮しながら、感染拡大防止対策を徹底する練習生活を余儀なくされている。競技者の自律が強く求められ、ファンや地元民との楽しい交流もできない。
 
 2月下旬から4月に向かって、桜の開花と足並みをそろえ、春のスポーツシーズンを迎えるが、その準備は手探りの状態にある。
 2月20日に延期されたラグビーのトップリーグ開幕や26日のJリーグ開幕、3月14日の大阪から東京・国技館に移した大相撲春場所初日、さらに19日の選抜高校野球開幕、そして26日のプロ野球開幕が、正常に進むのかは、いまだ霧の中だ。
  感染拡大状況によっては、中止、延期、中断や無観客、観客制限の覚悟が必要だ。 
 東京五輪・パラリンピックの開催は、国際オリンピック委員会や国、東京都が「予定通り」を繰り返すばかりで、具体策は示されないままにある。国民生活を顧みず、経済利益と面子にこだわって遅れた政府対応のおかげで、スポーツ関係者に厳しい判断が迫られる春が来る。
大野晃(スポーツジャーナリスト)
posted by JCJ at 02:00 | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする