東京・中央区晴海の都有地に建設された五輪選手村訴訟がいよいよ山場を迎える。この民事裁判は、不動産会社11社に近隣地価より9割以上も値引き売却したのは違法だとして都民33人が小池百合子都知事らに約1500億円の損害賠償を求め2017年8月東京地裁に提起した。
4月1日(木)に午後1時30分から103号法廷で開かれる第11回口頭弁論では、原告の桝本行男不動産鑑定士が証言する。すでに桝本さんは、正常価格を1611億円と鑑定した意見書を裁判所に提出している。原告代理人が1時間主尋問を行い不当廉売≠フカラクリを明らかにする。引き続き被告代理人が1時間の反対尋問を行う。
1週間後の8日は、被告側証人として126億6千万円の価格調査報告書(鑑定書ではない)を作った日本不動産研究所の水戸部繁樹不動産鑑定士が証言。9割引の裏付けをどう釈明するのかに注目が集まる。
両日とも裁判終了後に報告集会を弁護士会館で開く。
橋詰雅博
3月23日号の晴海選手村土地投げ売りを正す会ニュース(発行:「晴海・正す会」)