2021年04月13日

【スポーツ】延長なしのプロ野球試合 スリリング=大野晃

 プロ野球が、9回で終了する延長のない試合で開幕した。1万人以下の観客制限で、拍手の応援に限られる。
  新型コロナウイルス感染症の感染拡大の収束が見られず、拡大防止策で、ナイターでも午後9時には終了することを目指したためだ。コロナ禍の2年目で、無観客試合は避けられたが、延長なしは試合内容に変化をもたらした。 試合終盤の攻防に緊張感が高まり、スリリングな試合が興奮を呼んでいる。
  勝ち切るには、リードを確実に守り切らねばならず、中継ぎや抑え投手の出来が左右し、リードされたチームは、代打攻勢などで引き分けに持ち込む可能性があり、監督の采配がむずかしい。
 接戦が続き、新しいスターの台頭が目立って、総合力の争いとなっている。それでも引き分けは増えた。
 高校野球でも、延長13回からは走者を置いて決着を急ぐタイブレーク方式が採用された。今年のセンバツ高校野球大会は、この方式と投手の1週間500球以内の投球数制限の新ルールで、1万人以下の観客制限で争われた。東海大相模(神奈川)が10年ぶり3回目の優勝を飾ったが、3人の投手陣など厚い競技者層を誇り、総合力を備えていた。 大会は、控え競技者の活躍が光った。
 テレビ観戦では、静かなスタンドは別にして、予断を許さぬ熱戦に、現実を忘れてしまいそうだが、感染症の陽性者が出て、プロ野球のヤクルトや巨人で主力の一部が欠場し、Jリーグでガンバ大阪の3試合やラグビー・トップリーグで1試合が中止になった。
  外国人競技者の来日の遅れなどもあり、コロナ禍が影を落として、正常化は見通せない。
 出遅れた政府の無策ぶりで、関西圏の感染再拡大により、甲子園球場の観客は5千人以下に縮小要請された。東京五輪の聖火リレーも、大阪府内の公道では中止され、スポーツの受難は続く。
  桜の季節は早まったが、国民の運動不足は深刻になってきた。積極的に、コロナ禍を克服するスポーツ界のリードが、さらに求められる。
 大野晃 (スポーツジャーナリスト)

posted by JCJ at 02:00 | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする