2021年06月27日

【今週の風考計】6.27─<赤木ファイル>─公文書改ざん「指揮・命令」の闇を暴け!

★近畿財務局に勤務した赤木俊夫さんの死から3年。いまだに麻生太郎財務相は線香すらあげに来ない。安倍前首相の夫人・昭恵さんも、昨年5月中旬、残された妻の雅子さん宛てに「いつかお線香をあげに伺わせてください」とのメッセージを、LINEで発したまま。その後はナシの礫だという。
 「赤木ファイル」が、やっと妻の雅子さんや国会に開示された。赤木俊夫さんが「森友学園」に関する公文書改ざんを苦に、2018年3月7日、自死する間に財務省と交わされた518ページに及ぶ記録には、貴重な記述が並ぶ。

★財務省が2017年2月26日、係長名で近畿財務局に「森友学園」関連文書の改ざんに関するメールを発信。安倍首相の妻・昭恵氏や政治家などの記述に、「削除した方が良いと思われる箇所があります。マーキングしておきました」と、この箇所を「できる限り早急に」削除するよう求めている事実が記されている。
 この指示を受けた赤木俊夫さんは「既に意思決定した調書を修正することに疑問が残る」と、財務省本省に直接抗議し、かつ「今回の対応は、本省理財局が全責任を負う」などと説明されても納得できないとして、「備忘として記録しておく」とファイル作成の経緯を記していた。
★改ざん指示のメールがくる9日前の2月17日。安倍首相は国会で、国有地を8億円も値引きして森友学園に売却した「森友問題」に、自分や妻が関係していた場合は「首相も国会議員も辞める」と答弁した。この答弁が契機となり、慌てふためいた官邸や財務省が、公文書の改ざんに猛進した構造が浮かび上がる。
 当時の佐川宣寿理財局長も、3月20日には「国会答弁を踏まえたうえで、修正するよう」直接指示している。この「国会答弁」とは、安倍首相の答弁を指すのは言うまでもない。
 そもそも「森友問題」は、開校予定の小学校の名誉校長に就いた安倍昭恵さんが、国有地売却に絡む打合せの際、<「2014年4月25日、安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」との発言あり(森友学園籠池理事長と夫人が現地の前で並んで写っている写真を提示)>との記述が発端なのだ。

★開示されたとはいえ「赤木ファイル」の写しは、幹部職員以外の名も含め墨塗りが400ケ所もある。別添の資料は開示されていない。財務省「調査報告」との食い違いはもとより、公文書改ざんの指揮・命令系統は、いまだ「闇」のままだ。第三者委員会の設置など、再調査は不可欠だ。
 その際、肝心なのは、最初に改ざんを指示したのは誰か、その解明である。すべてを佐川宣寿理財局長におっかぶせているが、一介の理財局長が独断で、このような大規模な公文書改ざんという作業を指示できるわけがない。
★2017年2月17日の「首相も国会議員も辞める」との<安倍答弁>から、5日後の22日、当時の菅義偉官房長官は、財務省の佐川理財局長、中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官と面談し、改ざんを命じた可能性が濃いとの報道もある(LITERA6/22付)。
 この糸口に切り込み、公文書改ざんへの指揮・命令の道筋と全容を暴いてほしい。(2021/6/27)
posted by JCJ at 06:00 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする