2021年07月03日

【JCJ沖縄】旭川医科大による記者の私人逮捕と旭川東署による勾留に対する 抗議 声明  

 日本ジャーナリスト会議沖縄 (JCJ 沖縄) は、 旭川医科 大学 による取材中の記者の私人逮捕と、旭川東警察署による 48 時間の勾留について抗議 する 。大学と警察という公共機関による取材妨害と報道の自由の侵害にあた るもので 看過 できない 。 この行き過ぎた行為について大学と警察 へ経緯の 説明と謝罪を求め る 。
 旭川東警察署は 6月22日、旭川医科大 の施設内に正当な理由なく侵入したとして、建造物侵入の疑いで北海道新聞旭川支社の記者 を 現行犯逮捕 し 、その後 48 時間勾留 した 。しかし 同 大学では 同日、吉田晃敏学長の解任を審査する学長選考会議が開かれ ており、 署によると 記者は 「会議の場所を探すために入った」と 説明したとのこと である 。記者が、取材を目的に大学内に入ったことは明白であり、 逮捕にあたる事案でないことは 明らか だろう 。
 旭川医科大による私人逮捕についても大きな疑問が沸く。国立大学法人である同大は公共の施設であり、取材記者の通行も当然認められるべきものである。同大では昨年12月以降、報道各社の取材で、吉田晃敏学長による数々の不祥事が発覚した。そうした中の学長選考会議の開催直前に、新型コロナウイルス感染対策を理由に記者の大学内の通行を制限したことをもって「不法侵入」と主張することは、あまりにも道理が通らない。今回の事案は、大学側が「取材拒否をした」のであって、「不法侵入」とは全く別次元のものである。
 重要事項に関して取材拒否や情報の非公開を続けた大学側の姿勢や、大学の求めに応じて一方的に必要のない拘束を実行した警察署の対応こそが問題である。こうした事案が認められれば、取材により、マスメディアが権力を監視することは今後ますます困難となる。
 記者は逮捕の2日後に釈放されたが、同署は28日現在、在宅で捜査を継続中という。行き過ぎた捜査はいまだ続いている可能性が高い。また旭川医科大については後日、この記者が録音していたとして北海道新聞社に抗議文を送付しているという。勘違いも甚だしい抗議であり、北海道新聞社は、自社の記者と報道の自由を守るため、大学側と警察署に対して断固とした姿勢を示し、取材・報道の自由は国民の声であることを自覚すべきであろう。
 われわれ日本ジャーナリスト会議沖縄は、旭川医科大と旭川東警察署の一連の対応について強く抗議する。と同時に、なぜこのような事態が発生したのかその説明と、不当に拘束された北海道新聞記者への謝罪を求める。
                                                     2021年7日2日
日本ジャーナリスト会議沖縄(JCJ沖縄) jcjokinawa@gmail.com
posted by JCJ at 01:00 | 九州・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする