2022年05月29日

【今週の風考計】5.29─沖縄の泡盛・イカ墨汁、そして晩酌の一品へ挑戦

息抜きの「読谷食堂」
★日本ジャーナリスト会議の事務所は、東京・JR水道橋駅から徒歩5分、神田・三崎町にある。そこでの会議や作業が終わると、ノドを潤すべく近くの沖縄料理店へ行くことがある。
 「読谷食堂」という。1年半前にオープンした店内には、三線や沖縄民謡が流れる。壁には読谷の残波大獅子という沖縄県内で1番大きなシーサーの写真が貼られている。席に着くと、まずオリオンビールで一息入れる。つまみにスク豆腐。3人ほどになれば、海ぶどう、モズクの天ぷらなどを追加する。
★そして、次は泡盛。定番の<残波プレミアム30度>を頼む。カラカラに2合入って出てくる。この酒器カラカラは、平べったく膨れた腹部の中央に漏斗状の口があり、腹部の端には細長い注ぎ口がついている。沖縄の陶器だ。そこから琉球ガラスでできたグラスに、氷を2かけらほど入れ泡盛を注ぐ。
★ノドが焼けつく心配など無用。スイスイといける。3人ぐらいで飲むと、あっという間にお代わりとなる。腹がすいている御仁は、「ソーキそば」を頼み、ホロホロと肉がこぼれる軟骨ソーキをつまみに、ぐいぐいやっている。泡盛が薄口スープとよく合う。
 筆者は、この店の特番「イカ墨汁入り沖縄そば」を、〆に頼む。なんといっても、沖縄で味わった「イカ墨汁」が忘れられないのだ。

沖縄の味・料理の心
★最近、與那原恵『わたぶんぶん─わたしの「料理沖縄物語」』(講談社文庫)を読んだ。「わたぶんぶん」とは、沖縄の言葉で「おなかいっぱい」。両親が沖縄生まれのノンフィクション作家が、沖縄料理にまつわる思い出を綴るエッセーである。沖縄の本土復帰50周年に合わせて文庫化された。
★長い時間をかけて落花生をすりつぶしてつくる「じーまみ豆腐」。豚の三枚肉をコトコトと炭火で煮込んだ「らふてぇ」。炒め物の味を決めるのは、豚の脂身を大量に鉄鍋でとろとろ煮詰めた「あんだぁ」など、よだれが出てしょうがない。
★続けて古波蔵保好『料理沖縄物語』(講談社文庫)を読む。著者は與那原恵さんの大伯父にあたる。沖縄・首里に生まれ、新聞記者を経てエッセイストとして活躍した著者が、四季折々の沖縄の味を讃え、それを守り育てた沖縄の女性たちの心意気を掬いあげる。

晩酌の一品への挑戦
★さて、こうして書いている筆者は、ただ食べるだけ。料理などしたこともない。このほど伴侶から「晩酌のつまみぐらい、自分でつくりなさい」と、叱られた。参考にと勧められたのが、『笠原将弘のまかないみたいな自宅飯』(主婦の友社)である。
 簡単でつくれそうな一品を探してみると、「豆苗とみょうがの塩こぶあえ」に行き当たった。さっそく挑戦と、スーパーに行く。新玉ねぎが1個150円、2倍の値上がりにはびっくりしつつ、必要な野菜など購入。つくる一品のレシピは次の通り。
 材料1人分:豆苗を半パック、みょうが1個、塩こぶ5グラム、オリーブオイル大さじ1、酢大さじ半分、しょうゆ小さじ半分、炒り白ごま少々。
 つくり方:豆苗の根っこを切り捨て、半分に切る。みょうがは小口切りにする。二つを水にさらして混ぜ合わせ、水けを切る。ボウルに上記の塩こぶ・調味料を入れ混ぜ合わせた後、用意した豆苗とみょうがを加えて和える。器に盛り炒り白ごまを振りかける。
★賞味してみると、意外にうまい。これはいける。ただ、豆苗よりカイワレの方が良いかもしれない。次回には試してみよう。(2022/5/29)
posted by JCJ at 05:00 | TrackBack(0) | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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