2022年09月25日

【今週の風考計】9.25─徹底捜査で<五輪汚職>の全貌を明らかにせよ!

出てくるわ、出てくるわ
<五輪汚職>は、底なしの泥沼に陥った。かわいい大会マスコットのぬいぐるみ「ミライトワ」「ソメイティ」にまで疑惑が波及し、東京地検は捜査に入った。ぬいぐるみ製造・販売会社「サン・アロー」が、組織委元理事・高橋治之容疑者(元電通専務)に800万円を提供した疑惑を解明するためである。
高橋容疑者はAOKI側から5100万円、KADOKAWA側からも約7600万円の受託収賄容疑で逮捕されている。さらに広告代理店・大広が絡む疑惑も深刻だ。大広は電通を補助する「販売協力代理店」に参画するため、高橋容疑者の電通時代の後輩が経営するコンサル会社「コモンズ2」に約1400万円を送金。これが賄賂にあたるとして捜査の対象になっている。
また大会の駐車場サービスに関わる「パーク24」のスポンサー契約に関連して、広告代理店・ADKホールディングス(旧アサツーディ・ケイ)にも捜査の手が伸びている。
 これらの広告会社に、連続して捜査が入るのは、この27日に勾留期限がくる高橋容疑者に対し、さらなる受託収賄容疑を視野に入れているからだ。

巨額の金が動いた背景
東京地検特捜部は、竹田恒和・JOC前会長を参考人聴取し、組織委員会の会長を務めていた森喜朗・元首相にも、AOKI会長から「現金200万円を手渡した」との供述を受け、8月中旬から9月初旬にかけて複数回にわたり任意聴取している。
肝心要の元電通専務・高橋容疑者とはどんな人物か。慶応大学出身で4年後輩にJOC竹田恒和・前会長がいて、2人は昵懇の関係にある。高橋容疑者は世田谷に230坪の豪邸を構え、外出には2千万円を超える高級車メルセデス・マイバッハを使いまわす。
 自ら経営する六本木アークヒルズ1階にあるステーキ店「そらしお」は、安倍晋三・菅義偉の2人の元・前首相や電通出身の平井卓也前デジタル大臣などが利用し、AOKIとの会食もここだ。だが8月31日をもって突然に閉店した。
もともとスポーツビジネスに辣腕を振るってきた高橋容疑者、彼を五輪プロジェクトに引き込んだのは安倍元首相である。東京五輪の招致に執念を燃やしていた安倍元首相サイドは、高橋容疑者が経営するコンサル会社「コモンズ」に、招致工作の裏金として9億6000万円も振り込んでいる。
 IOC総会プレゼンで「福島原発はアンダーコントロールされている」とウソをつき、さらに2016年リオ五輪の閉会式では、スーパーマリオに扮してまで入れあげた。組織委員・定数34人に、あえて追加して高橋容疑者を35人目に入れたのも、安倍元首相だ。

「電通事件」という視点の重要性
<五輪汚職>の追求と合わせ、五輪史上もっとも高い大会経費3兆円の闇も晴らさねばならぬ。メイン会場・新国立競技場の建設・整備費用1569億円。競技場の維持運営費だって年間24億円という。
 大会経費が膨張した背景には、IOC「五輪貴族」からの要請、電通やパソナグループなどの五輪経費の中抜き・ピンハネの横行がある。開閉式の費用に限ってみても、電通による制作に五輪史上最高額の165億円を使っている。まさに「電通オリンピック」とも言われ、「電通に丸投げ」から生じた事件・事態ともいえる。だが、この視点から電通に対する責任追及の動きは、大手メディアも含め皆無といってよい。
IOCのトーマス・バッハ会長は、27日の安倍元首相「国葬儀」いや「酷葬」に参列するが、IOCの名誉にかけても東京<五輪汚職>への解明にハッパをかけてほしい。まあ無理か。(2022/9/25)
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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