2022年10月02日

【今週の風考計】10.2─ああ、年金生活者に強いる‶悲惨な老後″

イチジクを巡って
我が家の朝食には、健康に気を使ってサラダがよく添えられる。先日、ベビーリーフやトマト、梨に交じって、一口大に切ったイチジクを口にした。やわらかい果肉の甘みが口いっぱいに広がった。
 ふっくらと丸みを帯び、濃い紫色した不老長寿の果物イチジク。昔は庭や道に伸びた樹から、葉の下に熟れて尻が割れたイチジクをもぎ取り、皮をむいてカブリついたものだ。
 またイチジクの葉や茎を切ると、その切り口から牛乳のような白い汁が出る。それをイボに塗ると、とても効き目があった。
今は、とんとイチジクの樹を見かけないが、食料品やビールなど買い溜めすべく、妻とスーパーに行くと、果物コーナーの隅にイチジクを見つけた。3〜4個入った1パックが550円、なんと1個180円もする。昔は勝手にもぎ取って食べても、怒られなかったのに、もう貴重で高級な果物になっていたのに驚くばかり。
ついでに魚コーナーへ行ってみると、秋の味覚・サンマが出ている。よく見れば北海道産の新物と表示されている。だが姿かたちは貧弱な細身で、1尾310円の値がついている。ため息が出る。昔は体長35センチもある脂ののったサンマが3尾、一皿に盛られて200円だった。

医療費負担3万4千円の増
さてさて10月に入るや、すべて軒並み値上げ。生活用品2万点が16%も高くなる。家計への負担は年間7万円を超える。
 物価高騰の上に、年金支給額までカットされた年金生活者は、どうしたらいいのか。すでに夫婦2人の標準モデル世帯で年間約1万3000円も削られたのだ。
そのうえ10月から、75歳以上の高齢者の医療費負担が、1割から2割へ倍増する。一人暮らしであれば、年金収入も含め年収が200万円を超えると、医療費の2割を病院の窓口で支払わなければならぬ。
 夫婦2人世帯なら年収320万円以上で、奥さんも医療費の負担が2割になる。その負担額は年間8万3千円から11万7千円、3万4千円も増え、深刻な事態に直面する。これでは病院に行きたくともガマンし、生きるのを諦めるしかなくなるではないか。

とことん国会で追究を
少子高齢化といわれ、出産・育児への手当や制度の拡充は欠かせない。それは認めるものの、出産育児一時金42万円を引き上げるため、その財源を、これまで負担がなかった75歳以上の高齢者に求める計画が、急きょ進行している。この計画、ひどすぎやしませんか。
 年金生活者の社会保障は削りに削ったうえ、さらに負担を強いるのでは、もう老後は真っ暗、死ぬのを待つしかない─そんな叫びを、岸田首相は「聞く力」もないのですか。
3日から始まる臨時国会、とことん討議してほしいテーマは数多い。統一教会と自民党の関係はもちろん、「国葬」経費16億円、軍事費6兆円、企業の内部留保516兆円、これらの数字だけ見ても、なぜ国民に負担ばかり強いるのか、許せるはずがない。
 原発推進、安保3文書改訂、「国債」増発の是認、予備費の使いまわし、どれも国会での議論を棚上げにして、政権の一存による政策遂行ではないか。国会軽視も極まる。とことん国会で追究してほしい。(2022/10/2)
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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