2007年07月28日

JCJ賞受賞紙が喜びの記事

 本年度(第50回)JCJ賞は7月27日マスコミに発表されたが、大賞を受賞した熊本日日新聞は同日朝刊一面で、「日本ジャーナリスト会議/本紙『水俣病50年』に大賞」と題して報道し、第二社会面でも関連記事を掲載した。要約すると…。

「日本ジャーナリスト会議(JCJ)は二十六日、優れたジャーナリズム活動に贈る今年の『第五十回JCJ大賞』に熊本日日新聞の『水俣病50年』に関する一連の報道と写真集を選んだと発表した。本紙は二〇〇三年に『検証 ハンセン病史』でJCJ賞を受賞している。グランプリに当たる大賞は初めて」「受賞理由は『地元紙の責務として水俣病被害者に寄り添ってきた熊日が一年半にわたって総力を挙げ、五十年を再検証。海外の水銀公害にも目を配るなど問題の世界史的意味を明らかにした』としている」
「『報道写真集 水俣病50年』(熊本日日新聞社)は、三百五十点の報道写真で事件史の全体像に迫った。『JCJ大賞』に決まった熊本日日新聞の「水俣病50年」の連載第一部は、水俣市に計画される九州最大級の産業廃棄物最終処分場の建設計画に対する地元のホットな反対運動から入った。これまで水俣病問題と向き合うことを避けてきた市民の中から水俣病問題を直視する人々が生まれてきたことを紹介、反響を呼んだ」

「これを皮切りに、今年六月までの全十三部で、半世紀を経た今も水銀の長期微量汚染の調査が進まず、被害者救済も遅れたことを指摘。海外は水俣病の教訓に学び水銀規制条約化を急ごうとしているのに対し、日本政府が消極姿勢であることも浮き彫りにした。この報道後の国連環境会議理事会で政府は初めて水銀規制条約化に賛成へと転換。胎児への微量水銀の影響を探るため、県内で妊婦対象の調査にも着手した」

 同紙のキャンペーンは、「地域社会が水俣病という負の遺産をプラスに転じさせて歩み始めている」ことへのエールであるとしている。
『報道写真集 水俣病50年』は熊本県内七百二十八のすべての小中高校(分校を含む)に寄贈。連載中の別刷り特集も五千部を印刷し、環境学習の教材などに活用されたという。

 JCJ賞を受けた沖縄タイムスも同日朝刊一面で報道した。
「本紙「集団自決」報道にJCJ賞」「…JCJ賞には沖縄タイムス「集団自決」問題取材班の長期企画「挑まれる沖縄戦/『集団自決』問題キャンペーン」などが選ばれた」「JCJは沖縄タイムスの受賞理由として「沖縄戦での住民『集団自決』は『軍命によるものではなかった』とする策動に対し、取材班を組んで、反撃。策動派は『大江健三郎・岩波書店』を告訴し、文部科学省は教科書検定で介入している。長期キャンペーンは沖縄県の『島ぐるみ』の戦いをリードしている」としている。
「同キャンペーンを中心になって進めてきた謝花直美編集委員は『歴史歪曲を許さないという県民一人一人の声が、報道の原動力となった。これからも、粘り強い報道を続けていく』とコメントした。本紙は、二〇〇五年にも「戦後六十年キャンペーン」で、JCJ賞を受賞している」

◇Daily JCJ―編集部
posted by JCJ at 18:11 | JCJ賞情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする