◆第2次岸田政権の再改造内閣が発足した13日、朝日新聞政治部『鵺(ぬえ)の政権─ドキュメント岸田官邸620日』(朝日新書)が発売された。官邸の中枢や岸田首相の周辺を徹底取材し、その「状況追従主義」を浮き彫りにし、衆院解散・総選挙や総裁再選をめざす首相の動向も考察。
「鵺」といえば、京極夏彦「百鬼夜行」シリーズの書き下ろし・17年ぶりの最新長編『鵼の碑(ぬえのいしぶみ)』(講談社ノベルス)も、14日に発売。累計部数1000万部を突破する同シリーズ。紀伊國屋書店では発売日から全店でオリジナルブックカバー1万枚を配布する。
また黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』の続編が、42年ぶりの10月3日、講談社から刊行される。初めてアニメ映画化も決定し、12月8日(金)から全国東宝系にて公開される。
『窓ぎわのトットちゃん』は、現在までに累計発行部数は日本国内で800万部、全世界で2500万部を突破。20以上の言語で翻訳され、世界中の人々の心を捉え、今もなお世代を超えて愛され続けている。
◆23年7月の出版物販売金額738億円(前年比0.9%減)、書籍388億円(同2.2%減)、雑誌350億円(同0.5%増)。月刊誌293億円(同3.2%増)、週刊誌56億円(同11.7%減)。返品率は書籍41.0%、雑誌42.9%、月刊誌42.0%、週刊誌47.1%。いずれも40%を超える高返品率が続く。
◆出版大手3社(講談社・小学館・集英社)が共同して、新刊コミックスなどに入れる「しおり」に、PubteX が供給するRFIDタグを埋めこみ、製本会社で本体に挿入作業をしたうえで配本する実証実験を、9月から一部の書店で開始している。その成果や問題点を把握し、流通や在庫管理などに応用する。
さらにAIによる配本最適化ソリューション事業も進め、出版界のサプライチェーンを再構築していく予定だという。
◆2023年度新聞協会賞(9/6発表)は以下の通り。
▼読売新聞東京本社:<「海外臓器売買・あっせん」を巡る一連のスクープ>
▼神戸新聞社:<神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道>
▼毎日新聞西部本社:<「伝えていかねば」沖縄・渡嘉敷島 集団自決の生存者>
▼NHK:<「精神科病院で患者虐待や高い死亡退院率」の一連のスクープと調査報道>
▼西日本新聞社:<人権新時代>
2023年09月15日
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