2023年10月06日

【支部リポート】東海 「平和のための戦争展」と連帯 半田滋さん 軍拡・増税を衝突く=加藤 剛

  今年は8・13集会
 平和を語る八月名古屋集会は50年前の1973年から毎年開かれている伝統ある集会だ。これまでは「敗戦の日に平和を語る」という初回の趣旨を生かして毎年8月15日に開かれ、略称8・15集会として定着して来た。
 しかし8月の15日はいわゆるお盆休みのど真ん中、名古屋市など都会の昼間人口が激減する日で集会への参加は100人に満たない年が多かった
 そこで実行委員会(JCJ東海など13団体で構成)では討論の結果「今年は15日にこだわらずその前後の日曜日に開催しよう」と言うことになり、8月13日(日)開催と決まった。

 戦争展とタイアップ
 さらに今年は新しい試みとして同じ時期に毎年別の会場で開かれていた「平和のための戦争展」とのタイアップが実現、参加者は戦争展の展示を見てから同じ会場の特設ステージで八月集会に参加することが出来るようになった(前後逆も可)。
 「平和のための戦争展」は毎年8月の中旬に4日間の日程で開かれる。平和委、不戦兵士の会、空襲を記録する会など35の団体やグループが参加する大型イベントだ。その大量チラシの一角に「平和を語る八月名古屋集会」の案内も入っているので、戦争展とのタイアップはPRの面でもプラスになったようだ。
 
IMG_2023-08-13-14-19-18-194.jpg  8月集会 半田氏.jpg

 古木共同代表が挨拶
 以上の経過を踏まえて今年の集会は8月13日午後名古屋市のドームに近い東文化小劇場で開会、これまでを大幅に上回る200人近い参加で会場はほぼ満席となった。
 集会は名高教委員長加藤司さんの司会で始まり、まずJCJ東海共同代表古木民夫さんが主催団体を代表して開会挨拶をし、つづいてJCJ東海運営委員山本邦晴さんが自作の「憲法讃歌」を披露した。そのあとメインゲストの防衛ジャーナリスト半田滋さんが「軍拡・増税でいいの? 〜防衛費倍増が国民負担に〜」と題して講演した=写真上=。

 軍拡でなく外交で
 半田さんは多くの写真、グラフをスクリーンに映しながら講演を進め、
・軍拡競争で平和は実現されない
・防衛費倍増の中身は旧式の武器に大金を払うなど国民負担が大きい
・「台湾有事」の戦場はアメリカでも中国本土でもない。日本と台湾だ。
・日本は通常兵器による原発への攻撃だけで壊滅する。
・平和は軍拡ではなく、命がけの外交で実現される。
 −−と強調した。
最後に愛高教委員長加藤聡也さんが閉会挨拶をして集会は終わった。JCJ東海など実行委加盟団体は続いて12・8不戦のつどいの準備に入る。
   JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2023年9月25日号
  
posted by JCJ at 02:00 | TrackBack(0) | 東海・中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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