2024年08月05日

【沖縄リポート】人間の鎖、性暴力とくい打ちに抗議=浦島悦子

 
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 7月6日、辺野古ゲート前座り込み開始(2014年7月7日)10周年を前に、米軍キャンプ・シュワブを囲む「人間の鎖」と県民集会が開かれ、猛暑の中、1200人が参加した=写真=。辺野古への埋立土砂が搬出される安和桟橋のダンプ事故で亡くなった警備員に全員で黙とうを行い、相次ぐ米兵による性暴力事件、大浦湾へのくい打ち強行に怒りと抗議の声を上げた。

 6月25日、昨年12月に起こった米空軍兵による16歳未満の少女への誘拐・暴行事件が、発生から半年、容疑者の起訴から3か月も沖縄県に伝えられず、外務省・県警が隠蔽していたことが発覚。その間、5月にも米海兵隊員が成人女性への性暴力(暴行致傷)で逮捕され、1月から5月までに計5件の米兵性犯罪が起こっていたことがわかり、県民の間に衝撃と怒りが渦巻いた。

 12月の事件が報道されていたら5月の事件は防げたかもしれず、また、沖縄県議選(6月16日投開票)の結果(デニー知事の与党が議席を減らし、野党・自公勢力が48議席中28議席となった)が変わっていた可能性もあり、政治的意図による隠蔽ではないかとの疑念もぬぐえない。
県民集会の冒頭で挨拶した稲嶺進・オール沖縄会議共同代表は「日米両政府の植民地支配の表れだ」と厳しく糾弾した。

 6月28日に起こった安和の事故では、ゲートから国道に出ようとしたダンプに巻き込まれて警備員が亡くなり、市民女性が重傷を負った。安和からの土砂搬出が始まって5年。現場の参加者によると、「これまで、牛歩で抗議する市民とダンプ運転手、警備員の間には、お互いの安全に関する暗黙のルールができており、事故を防いでいた。しかし最近、沖縄防衛局が闇雲に工事を急がせようとする姿勢が目立ち危険を感じていた。起こるべくして起こった事故だ」という。

 防衛局はその責任を取るとともに、最低でも事故の全容が明らかになるまでは工事を中止すべきである。
 県との協議を拒否して強行した大浦湾くい打ちによるサンゴの損傷も発覚し、猛暑はますます酷くなるばかりだ。
        JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2024年7月25日号
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 九州・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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