2024年08月07日
【支部リポート】東海 イスラエル訪問に抗議 岐阜市長に批判集まる=丹原 美穂・加藤 剛
岐阜市の柴橋正直市長は、5月27日から4日間の日程でイスラエルを訪問、宗教行事に参加したほか政府関係者との会合に参加するなどイスラエル支持の活動をした。
柴橋市長は「自費で行った。私的活動だ。信教の自由」と釈明したが、実際にはクリスチャンの政治家団体「オリーブの会」の会長としての訪問で、現地のユーチューブには「岐阜市長MAYOR OF GIFU CITY」と紹介されていた。このため岐阜9条の会、新日本婦人の会岐阜支部、市民のための市政を作る会、アラブ未来協会の4団体とイスラム教徒有志、キリスト教牧師らが6月13日岐阜市役所を訪れ秘書課を通じて柴橋市長に抗議文を提出した=写真=。
★抗議文の要旨
@ 信教は自由だがオリーブの会は政治家の団体であり会長としての参加は個人ではなく市長の肩書での活動だ。
A 現地では祈祷会のほかイスラエル政府関係者との会合にも参加するなどイスラエル支持が明白である
B 憲法尊重・擁護の義務を負う公務員の市長が世界からジェノサイドと非難されているイスラエル側に肩入れする活動を行ったことは、憲法99条と憲法9条に違反するのではないか
C その上外務省が危険レベル最上位の「退避勧告」を出しているガザ地区付近の村も訪れたとされる。6月議会前の重要な時期に市長が危険地帯へ行くことは非常識だ。
抗議団はこのような文書を提出したあと記者会見を行い、各団体の代表が記者団の質問に答えた。
市長のイスラエル支持が岐阜新聞などで報じられるとX(旧ツイッター)などSNSでは柴橋市長の行動を批判する声が高まった。
・今虐殺されているのはパレスチナ人で、イスラエルは虐殺してる側だよね。見えてる世界が違いすぎてマジで無理
・このタイミングでイスラエルを訪問する公職者っておかしいな
・クリスチャンなら『虐殺やめよ』と一こと言ってほしいよ
など、否定的な反応が目立つた。
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2024年7月25日号
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