2007年08月10日

BPO放送倫理検証委
TBS「朝ズバッ!」の取材調査不十分を指摘

 07年8月6日、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が、 TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」による不二家の不祥事報道について見解を発表した。報道の根拠とされた証言の捏造は否定したが、 「取材調査が不十分なまま断定的な表現で放送し、重大な放送倫理上の問題があった」(共同通信)との見解をTBSに通知し、改善を求めた。

 報道によると、TBSは7日朝の同番組内でアナウンサーが指摘された問題点を説明し、 改めておわびをした。司会をつとめるみの氏は、夏休み中で出演しておらず、「反省すべき点を踏まえ、より良い『朝ズバッ!』 をつくることにまい進したい」とのコメントを出した(→時事通信)。
 BPO同検証委は、関西テレビの捏造問題をきっかけに5月に発足、検証委初の審理ケースとして取り組み、6日付で<TBS 『みのもんたの朝ズバッ!』不二家関連の2番組に関する見解>を出した。 見解の「はじめに」で、(1)放送倫理検証委員会の役割、(2) 「審議」と「審理」の区別、(3)「見解」と「勧告」のちがい、についても解説を施している。

 本文中に、<(1)放送倫理検証委員会の役割>の項で、<日本の放送界は、 放送法と電波法によって直接に行政の監理下に置かれ、折々に行政指導を受ける、という特殊な環境にある。欧米民主主義国などではどこも、 政府から相当程度独立した規制機関が設置されているが、日本の場合、ロシア、中国、北朝鮮などと同様、公権力を監視すべき放送メディアが、 公権力によってじかに監理監督される、という状態がつづいている>との指摘がある。続く、<こうしたいびつな状態を是正していくためにも、 放送界がみずからを律し、多様・多彩な放送活動を通じて、視聴者から信頼され、支持されることがますます大切になる>との認識が、 放送界で広く、素早く共有されていくことを期待したい。

 見解は、「おわりに」で、<放送人は放送で失ったものは、 放送によって取り返すべきであり、放送で起きたことは、放送で解決すべきである、という職業的原則>を示し、<言い換えればこれは、 放送人はその倫理において、また仕事において、内発的・自律的・自主的でなければならない>と指摘し、<委員会は、TBSと『朝ズバッ!』 関係者が、放送で失ったものは、放送によって取り返すべきだ、という放送人の職業的原則を思い起こし、 いまだ明らかでない真実の解明に自主的・自律的に取り組み、視聴者と一般消費者に対する責任を果たすよう、強く訴えておきたい。 ことの真偽がどちらに転ぶのであれ、その取材調査のプロセスと結果をていねいに真剣に伝えることこそ、放送が社会的信頼を築き、 この国の民主主義の成熟に寄与することにつながると信じるからである。>と締めくくっている。

 同文書は下記で読める。

BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会
http://www.bpo.gr.jp/kensyo/index.html

(↑)上記を開き、左サイドのメニューから「委員会決定」をクリックする。

<関連報道:一部>
放送倫理上で重大な問題 TBS「朝ズバ」で、BPO(共同通信)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/entertainment/CO2007080601000397.html?C=S
「朝ズバッ!」で改めておわび=TBS(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-07X224.html?C=S
TBSは取材不足と放送倫理検証委が指摘(日刊スポーツ)
http://news.goo.ne.jp/article/nikkan/entertainment/p-et-tp0-070807-0007.html?C=S
TBSの不二家報道でBPO、「取材・演出に問題」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0807/TKY200708060374.html?ref=goo?C=S


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JCJふらっしゅ Y記者の「ニュースの検証」
小鷲順造
http://blog.mag2.com/m/log/0000102032/
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posted by JCJ at 11:55 | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする