2025年06月28日

【シンポ開催】メディア業界のハラスメントと市民の「知る権利」7月6日(日)13時から16時30分 全水道会館=日本新聞労働組合連合 中央執行委員長 西村 誠

 新聞労連と東京地連は、7 月 6 日(日)に「メディア業界のハラスメ ントと市民の『知る権利』」と題したシンポジウムを開催します。 新聞業界は深刻な産業不況に悩まされており、離職の増加や採用難が常態化しています。その理由は、部数減少など構造的に産業の将来が見通せないということもありますが、職場内でハラスメント やジェンダー不平等がいまだに横行していることも大きいと言えます。ハラスメントやジェンダー差別は、職場の閉塞感、風通しの悪さをもたらし、それが自由で多様な発想を阻害し取材活動の萎縮につながり、ひいては市民の「知る権利」の阻害要因となると考えられます。

 さらに、紙面や放送ではハラスメントやジェンダー差別を批判しつつも、業界内ではそれが横行しているという、言行不一致を是正しなければ読者の信頼は得られないと言えます。 メディアが社会の公器として市民の「知る権利」を守り、民主主義や人権擁護、社会正義の追求を果たすためには高い倫理観に基づき自らを律することが求められますが、それはメディア産業にはびこる ハラスメントやジェンダー差別の撲滅なくしてはあり得ません。
 また、メディア界が自らのハラスメント言動と向き合うことを忌避していては、社会で生きる一人一人が、ハラスメントに対する意識を高める上での妨げになります。

 そこで、本シンポジウムでは、新聞、放送、出版業界で起きているハラスメントやジェンダー問題は業界内だけでなく、市民社会全体に関わる問題として位置づけ、事例報告を基に対策について市民を交えて議論したいと思います。コメンテーターに浜田敬子さん(元朝日新聞=ジャーナリスト)、上谷さくらさん(元毎日新聞=弁護士)、安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)を迎えて議論してもらいます。 選挙期間中となることが予想され、お忙しい時期とは思いますが、ご参加をお待ちしています。なお、 記録用に録画はしますが、オンライン参加は受け付けておりません。また、新聞労連加盟の組合員の申し込みを優先しますが、一般参加可能なオープン型のシンポジウムで席数にも限りがありますのでお早めの申し込みをお願いします。申し込みが定員に達した場合、参加できないこともあります。あらかじめご了承ください。

基調講演@西村誠(新聞労連中央執行委員長)
基調講演A上谷さくらさん(弁護士)
パネル討論 事例報告者岩崎貞明さん(メディア総合研究所事務局長=民放労連書記次長) ・阿久沢悦子さん(新聞通信合同ユニオン=ジャーナリスト) ・齋藤甫さん(日本新聞協会労働組合書記長) ◎パネル討論 コメンテーター ・浜田敬子さん(リクルートワークス研究所=ジャーナリスト) ・上谷さくらさん(桜みらい法律事務所=弁護士) ・安田菜津紀さん(Dialogue for People=フォトジャーナリスト)

プログラム案
午後 1 時 主催者挨拶 午後 1 時 10 分 基調講演@ 新聞業界におけるハラスメント実態の報告 講演者:西村誠=新聞労連中央執行委員長 午後 1 時 30 分 基調講演A メディア業界でのハラスメントが及ぼす市民社会への影響 講演者:上谷さくらさん(弁護士) 午後 2 時 30 分 パネル討論(個別報告を基に、メディア産業におけるハラスメントやジェンダー 不平等が及ぼす市民社会への影響を議論) 午後 4 時 20 分 閉会挨拶 午後 4 時 30 分終了

申込締切 6月30日(月)12時まで 申し込みフォームURLhttps://forms.gle/tFnoMx8M6SJy5TrX8
問い合わせinfo@shimbunroren.or.jp
会場:全水道会館大会議室 東京都文京区本郷1−4−1 全水道会館ビル4階
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | お知らせ&行動要請 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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