2025年12月31日

【反戦】戦争への道阻む!全国で叫び訴え 被害者にも加害者にもなりたくない

 9月25日にレゾリユートドランゴンが終わったら、10月20日から31日まに過去最大規模で「自衛隊統合演習(実働演習)」が行われた。陸海空3自衛隊と米豪2カ国の共同作戦演習だ。参加人員は自衛隊が約5万2300人、車両4180台、艦船約60隻、航空機約310機。米軍は人員約5900人。豪軍は人員約230人。陸海空のほか、宇宙・サイバーや電磁波演習もあり、一部には土日を含む夜間演習が行われた。民間空港・漁港の利用も拡大され、北海道から沖縄まで8空港と31港湾を使用。こうした訓練には日本各地で抗議行動が起きた。
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京都・祝園に2700人 大型爆弾14棟増設に反対京都・祝園に2700人 大型爆弾14棟増設に反対
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 古都京都・祝園(ほうその)の陸上自衛隊祝園分屯地の弾薬庫は、周りに国立国会図書館関西館や多くの研究施設、大学、企業がある学研都市に位置する。
 弾薬庫は建設当時から“東洋一”といわれたが今年8月、更に計14棟の大型弾薬庫増設工事が開始された。増設は全国最大規模。現時点で投入された税金300億円以上だが、防衛省が開いたのはわずかに工事説明会のみ。弾薬庫増設についての住民説明会はなく、長射程ミサイル保管に関する情報は一切非公開のまま工事は強行され、全国住民の不安と怒りが集会に結実した。
●10月18日 全国交流会 地元の京都、神戸、大阪、名古屋、岐阜、広島、大分、熊本、神奈川、東京・横田、沖縄・宮古島などから140人が参加。現状報告や活動報告があり、大型弾薬庫問題やXバンドレーダー配備、騒音被害や公道を通る自衛隊車列など、全国の住民から数多くの不安が語られた。
●10月19日 祝園全国集会 基地に反対し平和を求める市民2700人が全国から結集。弾薬庫近くの「けいはんな記念公園」芝生広場は人で埋まった。
 第1部は祝園Peace Pieceフェス、第2部は全国リレートーク。沖縄、熊本、大分、広島、愛媛、京都、大阪、奈良、滋賀、兵庫、和歌山、愛知、静岡、神奈川、東京、日本各地からの訴えが続く。全国で計130棟もの弾薬庫増設、長射程ミサイルやトマホーク配備など、各地で急速な軍拡が進んでいることがひしひしと伝わる。住民の不安も多大だ。
 防衛省の「抑止力・対処力を高め、国民の安全安心」喧伝に対し、参加者は「弾薬庫は攻撃目標にされ、かえって危険にさらされる」「敵基地攻撃能力を持つ⾧射程ミサイルは他国を威嚇することになる」「『専守防衛』から大きく逸脱し憲法違反」「武力で平和は守れない。私たちは二度と戦争をしたくない。戦争の加害者にも被害者にもなりたくない」と訴えた。
●10月20日 「自衛隊統合演習中止要望書」を近畿中部防衛局(大阪)に提出 激しくなる一方の軍事演習に抗議し、近畿中部防衛局へ「中止要請」を出した。丹原美穂

◆横須賀
基地に大統領
平和船団抗議
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 横須賀基地で米大統領を見るのは3回目だ。
 96年4月、第3次台湾海峡危機に出動した空母インディペンデンスが横須賀にもどったのに合わせるようにクリントン大統領が空母に着艦し、乗組員を激励した。空母の向かいにはイージス艦「みょうこう」が。
 19年5月、トランプ大統領は、安倍首相とそれぞれのヘリで護衛艦「かが」に着艦。この時は原子力空母ロナルド・レーガンは不在。強襲揚陸艦ワスプにも着艦。
 そして、今回は大統領と高市首相が大統領専用ヘリに同乗し、原子力空母ジョージ・ワシントンの甲板に。向かいにはイージス艦「まや」と護衛艦「もがみ」が。ヨコスカ平和船団は海上から、横須賀市民約300名もヴェルニ―公園で抗議した。木元茂雄

◆静岡
 浜松の司令塔
 地下化が進む
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 自衛隊統合演習で航空自衛隊浜松基地はミサイル防衛と対艦攻撃の拠点となり、浜松基地の「空飛ぶ司令塔」(AWACS)が四国沖に送られた。浜松基地周辺は特別注視区域に指定され、基地司令部の地下化が進み、警備訓練も強化されている。演習最中の10月26日に基地航空祭が開催されたが、人権平和・浜松などは「自衛隊統合演習へのAWACS投入に抗議し浜松基地エアフェスタの中止を求める要請書」を出して戦争反対を訴えた。竹内康人

◆熊本
 住民脅かす
 電子戦部隊
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 各地でかつてない規模の軍事演習が行われる中、熊本でも射程1000qの長射程ミサイル配備計画があり、弾薬庫の新設計画も新たに判明した。電子戦部隊も強化される中、体調不良を訴える住民も出始めている。未だ住民説明会も開かず、「国民保護」の名の下に多国軍との統合軍事演習を実戦さながらに行う様は、もはや臨戦態勢と言っても過言ではない。私たちの命と暮らしを守るどころか、地域の平和と安全を脅かす行為だ。
 私たち住民は、唯一の武器である憲法が定める権利を最大限に行使し、戦争準備に断固反対する。軍拡は対話外交による平和的解決の道を閉ざす。平和を守る政策への転換を強く求める。海北 由希子 (平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本)

◆沖縄
 怒涛の怒りで
 2時間半阻止
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 10月20日から31日まで自衛隊統合演習が行われた。20日朝8時、自衛隊員・装備品を積んだ「はくほう」が、沖縄県中城湾港に入港した。市民団体は早朝6時から結集し、抗議集会を開きながら入港を待ち受け、車両が港湾から公道に出るのを「自衛隊帰れ」「沖縄を戦場にするな」「行き過ぎた訓練をするな」など怒涛の怒りで、2時間半も阻止した。最終的には、機動隊に排除されたが、いかに訓練に反対しているかを訴えた。
 訓練内容を一瞥すると台湾有事では南西諸島が初戦で主戦場になる。沖縄を再び戦場にさせない怒りの闘いは続く。
照屋寛之(ミサイル配備から命を守るうるま市民の会共同代表)
     JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2025年11月25日号 

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