2026年01月23日

【出版トピックス】岩波書店が新書など読み放題サービス始める

◆トーハン・日販とも「書籍」売上増
 トーハンと日本出版販売はそれぞれ、年末年始(昨年12月27日〜今年1月3日)のPOS店での売上動向調査の結果を発表した。
 両社とも「書籍」「マルチメディア/開発品」の昨年対比がプラスとなったほか、トーハンでは「総合」「雑誌」でも前年調査を超えた。
 トーハンの調査店1472店では、「総合」前年同期比0.9%増、「書籍」同5.8%増、「雑誌」同1.9%増、「コミック」同22.1%減、「マルチメディア」同7.9%増。トーハンの「書籍」のジャンル別でみれば、以下の通り。
〈文芸〉115.5%。「成瀬あかりシリーズ」の完結編『成瀬は都を駆け抜ける』(宮島未奈著/新潮社)が好調。
〈児童書〉103.9%。「最強王図鑑シリーズ」の最新刊『ドラゴン タッグ最強王図鑑』(Gakken)、『大ピンチずかん3』(小学館)、『おせち』(福音館書店)が上位に。
〈文庫〉107.0%。湊かなえ『人間標本』(KADOKAWA)、吉田修一『国宝』(朝日新聞出版)などが良好な売れ行き。
 日販の調査店1072店では、「総合」前年比1.2%減、「書籍」同5.4%増、「雑誌」同1.0%減、「コミック」同16.7%減、「開発品」同5.6%増。

◆KADOKAWA2年連続売上1位
 丸善ジュンク堂書店が発表の売上ランキングでは、KADOKAWAの金額は約30億4611万円で前年比1.1%減。トップ10の2位以降は、2位 講談社 2,911,439,615円、 3位 集英社 1,909,922,824円、4位 小学館 1,684,159,946 円、5位 Gakken 1,246,260,367円、6位 新潮社 1,060,356,567円、7位 朝日新聞出版 760,822,955 円。
 6位新潮社までは前年と同順位だが、昨年10位だった朝日新聞出版が7位にランクアップ。上位100社では、68位のぴあ(前年177位)の伸長が目立った。ランキングはISBNが付与された銘柄で、対象期間は25年1月1日から12月31日、対象店舗は121店。

◆ラノベ出版社が株式上場
 主に若者をターゲットにした娯楽小説ライトノベルやマンガの中堅出版社TOブックスが、2月13日に東京証券取引所スタンダード市場に上場する。
 上場に合わせてTOブックスは新株式発行で増資をするほか、創業者である本田武市氏が保有する株式の一部を売出す。増資による資金調達は16億8000万円程度を見込む。同社は、編集者、メディアミックスを担当するプロデューサー、営業部員などの人材投資に充当するほか、広告宣伝費と販売促進にも充てる予定。想定する公開価格3810円を基準に算出すると、時価増額は130億円を超える。
 TOブックスは14年に前身となる映像・音楽・出版事業のティー・オーエンタテインメントの出版事業が分社化するかたちで設立された。ラノベル出版を中心に、コミカライズ、アニメ化、舞台化、さらにドラマCDやグッズなど多角的に事業を広げている。
 25年4月期の売上高は94億2600万円、営業利益11億4900万円、経常利益11億4500万円、当期純利益7億7500万円。メディアミックスが活発になった20年代以降に急成長した。

◆「Kindle 」で読み放題
 岩波新書編集部は、岩波新書の多くのタイトルが、Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」で読めるようになっている事をXで告知した。新書のほか「岩波文庫」「岩波ジュニア新書」「岩波科学ライブラリー」で、多くのタイトルが読み放題。新書では、朝永振一郎『物理学とは何だろうか』、清水幾太郎『論文の書き方』、池内了『擬似科学入門』、梅棹忠夫『知的生産の技術』など、多くが対象になっている。
 編集部は「気になっていたけど読んだことのないロングセラー、タイトルに惹かれたけど手に取っていない書籍……この機会に岩波新書の魅力に気軽に触れてみてください!」と呼び掛けている。
 「Kindle 」は、月額980円で500万冊以上が読み放題に。
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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