2007年09月02日

高村防衛相、二階自民総務会長 給油継続の新法提出を検討と発言

 9月1日、自民党の二階俊博総務会長は、11月1日で期限切れとなるテロ対策特別措置法について、 海上自衛隊の給油活動を継続するための新法案を9月10日召集の臨時国会に提出することを検討する考えを示した。また高村防衛相も2日午前、 同法の延長問題に関して、「11月2日以降も海上給油を続けなければいけない。あらゆる可能性を追求する」(共同通信)と述べ、 新法提出も選択肢に入れて検討を進める考えを示した。共同通信が伝えている。

◇給油継続の新法提出を検討  自民・二階総務会長が表明(共同通信)9月1日(土)
http://www.47news.jp/CN/200709/CN2007090101000848.html
◇給油継続の新法も選択肢 高村氏「あらゆる可能性追求」(共同通信)9月2日(日)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/CO2007090201000186.html

 あくまでブッシュ政権の戦争に加担しようとしている与党の動きに対して、野党は、同法に基づき、 海上自衛隊による給油活動がどのように実施されてきたのか、実態を情報開示を求めており、自衛隊の派遣ではなく「民生支援もある」(民主党・ 直嶋政調会長)として同法の廃案を視野に検討を進めている。

 政府はこれまで実態を明らかにしてこなかったが、同法による「無料ガソリンスタンド」は圧倒的に米軍に貢献しており、 米軍はアフガンとイラクを区別していない。海上自衛隊はこの法案をもとに、イラク戦争まで支援していることが指摘されている。つまり、 米軍の戦闘作戦を徹底支援するためのザル法といえる代物なのである。

 この法案には国民の大半が反対している。
 自民党の二階総務会長、高村防衛相の両発言は、 参院で多数を占める野党の反対によってテロ特措法の延長がはばまれ失効する事態に備えての発言とみられている。

 二階氏はその新法案提案に関連して、「政治は一方的な形では成り立たない。相手の意見も十分聞いて対応すべきだ」(共同通信) と強調したとされる。この人はいったい何を言っているのだろうか。その議会制民主主義をとことん軽視して、戦争に加担し、 改憲を先取りして実体化するような悪法を強行採決してきたのは、いったいいつの、だれが首相をつとめる政権だったか。

 国の根幹にかかわる問題を、憲法改定を前提にし、それを根拠に憲法の効力が凍結されたかのような物言いで、 強引に憲法違反を繰り返してきた政権は、どの党とどの党の連立で、だれが首相をつとめてきた期間に顕著になったのか。

 国民はこれ以上の憲法蹂躙を許さない。これ以上の憲法違反を許さない。
 その、ものの見事に平和主義を否定し、憲法をないがしろにし、米国の都合だけを慮(おもんぱか)り、 米国内も含めて国際的に批判が高まるブッシュ米政権の「対テロ先制攻撃」を支援するテロ特措法について、いまさら 「政治は一方的な形では成り立たない。相手の意見も十分聞いて対応すべきだ」も何もない。

 言論の自由などいらないとする言論に、自由はない。日本国憲法などいらない、憲法を変えて戦争に参加すべきだとする言論を為し、 改憲を先取りしてその既成事実化を企図する者は、日本の国会にその席をおくことはできない。戦争に加担することばかり考え、国民の命、 生活などには責任をもたない、むしろ弱肉強食を奨励し、弱者をあえて増大させんとするような政治屋に、政治家、政党としての未来はない。

 小泉〜安倍自公連立政権の改憲派及びそれに盲従する政治屋諸氏は、自分たちの言い分どころか、 すでに世論の反対を押し切って戦争協力行為を強行しているのである。それを継続するために「政治は一方的な形では成り立たない。 相手の意見も十分聞いて対応すべきだ」などといい始めること自体、自らの発言と行為にまったく責任をもとうとしない、 子どもじみた非常識なルール違反であることを、この際、肝に銘じるべきである。

 いかにこれまでの自分たちの間違いを覆い隠し、あくまで保身を謀るのが目的としても、二階、 高村両氏の浅知恵としか言えない発言こそ、まさに小泉〜安倍自公連立政権が歩んできた「国民愚弄政治」をそのまま顕著に示す言動といえる。

◇以上、JCJふらっしゅ<Y記者の「ニュースの検証」>07年9月2日号より抜粋、加筆して掲載
http://blog.mag2.com/m/log/0000102032/108914873.html


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JCJふらっしゅ Y記者の「ニュースの検証」
小鷲順造
http://blog.mag2.com/m/log/0000102032/
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posted by JCJ at 14:52 | TrackBack(0) | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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