ブッシュ米大統領は、イラクでの作戦が成功を収めたため、兵力削減が可能になったという名目で、2008年夏までにイラク駐留米軍の規模を現在の16万8000人から13万人まで段階的に縮小する計画に合意する可能性が出てきた。イラク駐留多国籍軍司令官の計画への支持を表明するかたちをとるようだ。【編集部】
「兵力削減は継続的な軍事的成果を条件」とし、「政治的な反対によって決意を揺るがされたためではない」(AFP)と強調することを前提にしているようだ。
「強気」一辺倒で押してきたブッシュ流も、任期終盤への突入を控え、完全なる孤立化、レームダック(死に体)化、弾劾を恐れての決断の第一歩とも思われる。英軍撤退の動きや、安倍退陣に象徴される日本のブッシュ追従からの「卒業」の流れなどが影響している可能性も―。
13日午後9時(日本時間14日午前10時)からホワイトハウスで行われる大統領演説の中身、伝えようとするニュアンスを注視したい。この手の決断は、どこへ向かうかは別として、一度動き出すと急速に加速していく場合もある。
【Daily JCJ 編集部】
2007年09月13日
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