2007年09月16日

週刊朝日/「安倍逃亡」  亀井 淳

 都内きょう発売の「週刊朝日」(9・28)はおすすめだ。誌名ロゴの上に「安倍逃亡」と大見出し。計40ページの大特集だが、上杉隆のトップ記事によると、安倍がもっとも信頼していたのは麻生太郎で、参院選敗北の午後も彼の進言で続投を決め、8月27日の改造では麻生幹事長の意向を容れて組閣をした。だが、間もなく首相は「麻生にだまされた」とつぶやくようになる。遠藤農水相などの辞任に絡む人事で、麻生と与謝野官房長官が独走を始める。だが、時すでに遅し。麻生らはすでに「麻生準備内閣」を組み始めていたのである。多くの安倍側近が麻生に流れ、親しかった産経、月刊文春の記者も離れた。(「遠近法」日録9月15日(土) 付より)

 家族にも問題が発生した。一緒に住んでいた指南役の母親洋子(岸信介の娘)が体調を崩して入院。妻・昭恵との仲も、安倍はずっとマザコンだし、「隠し子説」が週刊誌に流れたりして冷え切っていた。外遊の際、安倍夫妻はよく手をつないでタラップを降りたりしたが、あれは完全な演技。「仮面夫婦」だったのだ。
「安倍の心身は、坂道を転げ落ちるように崩れて行く…突然、泣き出してしまうこともあった」
 最後の頼りはなんと民主党の小沢党首だった。彼は議員に初出馬する際、母洋子に連れられて当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった小沢自民党幹事長にあいさつに行き、優しい言葉をかけてもらったことが忘れられない。ブッシュに約束したテロ特措法の延長問題で、「人生を賭けた」お願いを小沢にすれば、なにか道が開けるのでは、と願った…。
 ほかに首相公邸をひそかに訪れる指南役「炎の行者」、母親洋子が頼りにする「慧光塾」なる怪しげな新興宗教の話など。
 朝日コラムニスト早野透は、安倍をもてはやした文化人として「岡崎久彦サン」「櫻井よしこサン」「みのもんたサン」をあげ、「もう偉そうにしないでね」と釘を刺している。
 ともあれ、辞意表明からわずか3日後発売の雑誌にこれだけ盛り込んだ週刊朝日の蓄積と編集術は相当なものだ。
 安倍を好きな人も嫌いな人も、自民党を支持する人もしない人も、今週のこの号は買って記念に保存しておくといい。こんな恥ずかしい男を首相として認知していたのは、私でありあなたであり、すべての日本国民なのだ。


亀井 淳「遠近法」日録 9月15日(土) 付より
http://kamei.cside.com/cgi-bin01/sfs1_diary/sfs1_diary/

posted by JCJ at 18:38 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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