2008年03月03日

横浜事件と良心・思想・言論の自由第2部《第7回(最終回)横浜事件再審裁判と憲法9条》=出版評論家/橋本 進

 《二重、三重の汚点、国家責任》

 21年前、再審裁判支援に携わるようになったころ、判決批判は弁護士の仕事、われわれ素人は運動を広げるのが仕事と思っていた。判決というものは、たとえその結論が不当、不正義であっても、そこに至る論理・考証は緻密なもので、素人には容易につき崩せない、と考えていたからだった。ところが実際に判決文や予審終結決定書を読むと、素人でも一見してわかるほど、粗雑、乱暴なものであった。
 政治経済研究会事件で被告とされた和田喜太郎(中央公論社)は、(1)除村吉太郎、橘樸、小池基之への論文依頼を、喫茶店で同僚と相談した、(2)政治経済研究会に1カ月加入(すぐ退会)、その間3回出席したことが犯罪事実で、2年の実刑判決(44.8.21)、獄死した(45.2.7)。

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posted by JCJ at 16:04 | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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