―「後期高齢者医療制度」が示す社会保障の行き詰まり―
4月1日、「後期高齢者医療制度」 が実施となった。2日の朝刊各紙は、
新制度適用者約6万4,000人に新しい保険証が不達という官側の不手際を、大きく伝えた。テレビは、保険証は受け取ったけれど、
その取り扱い方がわからない老人が、市町村役場の窓口に大勢押しかけてきた光景を、競って報じた。
そして15日は、その保険料が、これら新制度適用高齢者の受け取り年金から天引きされる最初の日の到来だ。
この日の朝刊各紙はそのことを伝え、各紙各様に問題点なども指摘したが、あと2年半ほどで後期高齢者に仲間入りする筆者からみると、
それらの紙面、それにテレビの報道は、なんともかったるいものばかりだった。健保と年金、両制度の改悪結果が一体化し、
後期高齢者のうえに襲いかかってきた。だが、なんでこんなことになったのかという根本原因に斬り込んだ視点や理解が、ほとんど欠落している。
(NPJ通信:2008.4.17付)
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